歯科医院のメンテナンス施術時間の短縮への取り組み

業務効率化

みなさん、こんにちは、経営戦略研究所の横山光孝です。

日々、歯科医院にお伺いをして経営課題への取り組みを院長やスタッフのみなさんと打ち合わせしています。

私のお伺いをしている医院では最近、診療時間を短縮する医院が非常に多くなっています。

診療時間短縮の目的は、既存スタッフの働きやすい環境づくり、また新規スタッフ求人の反応向上などが主なものです。

診療時間短縮への取り組みで重要なことは、時短への取り組みをしながらも同時に生産性を上げていくことです。

時短をしました、だから医業収入はダウンました。
では経営者である院長にとっても、スタッフにとっても幸福なことではありません。

時短と並行して生産性向上にも取り組みをしたので時短と医業収入アップを同時達成しましたというのが望む姿です。

時短と並行して生産性を上げるために必要な項目には大きく3つの柱があります。

1.アポの枠数を減らさない(昼休み時間の変更、メンテナンス施術時間の変更など)

2.自費治療を向上させる(カウンセリングの徹底したシステム化、自費治療提案モレの対応など)

3.現状で終了に時間のかかる業務効率の具体策を講じる(受付の締め作業への対応など)

上記の通り柱の1つにメンテナンスの施術時間を変更することがあります。
これはそう簡単な取り組みではありません。

しかし生産性を上げるには必要な取り組みの一つなので着実に進めていきます。

例えば現在60分のメンテナンスをしている医院で45分のメンテナンスに取り組もうとすると、スタッフからはどんな不安や疑問が出てくるのでしょう。

以下はメンテナンス時間60分を45分に短縮する際の準備MTGで出てきた内容です。

■60分枠で出来ていたことで、45分枠だと出来なくなると予想されること

・着色除去
・Drチェック待ち
・パノラマ、デンタル撮影
・染め出し
・SRPの出来る範囲が狭まる
・コミュニケーションを取りながらやっていた丁寧なTBI
・遅刻された患者様への柔軟な対応
・施術前の準備や片付け
・次回の予約取り
など

■メンテナンス施術時間を短縮するために準備しておくべきこと

・話の止まらない患者様の話をどうやって対応すればよいか
・次回、治療枠で予約を取るべきかの見極め基準
・いつも遅刻をする患者様への対応法
・PCRが悪い患者様への施術切り上げの基準
・消毒、導入、お見送り、パノラマ、デンタル撮影準備、次回予約、補綴コンサル、などの業務におけるDAとの連携
・Drチェック待ちへの対応
・業務記録の記入をする時間確保
など

■具体的に心配なこと
・時間に追われて、カリエスを見落とすのではないか
・5分でも施術時間が伸びると、今までより他のDHや患者様にご迷惑がかかってしまうのではないか
・実地指導をすぐに書く時間の確保
・気持ちに余裕がなくなりそう
・今まで夕方にしか来ることが出来ない患者様への対応
・患者様が減るのではないか
・重度の症状の患者様は45分で終わらせる自信がない
・60分でやっていたことを45分になった際、施術時間が短くなったことの患者様への説明方法
・Drチェックが出来なくなると患者様から不安や不満が出てきそう
など色々な不安や疑問や必要と考えられる項目が出てきます。

これらの項目への医院全体の対応方法を明確にして一つ一つ不安項目を消していくのです。

実際に45分で施術をしている医院に見学をさせてもらうなども大変に効果的です。

重要なことはメンテナンス時間短縮を強引に進めないことです。

確かにメンテナンス時間短縮をすることは診療時間短縮への取り組みの大きな対応方法の一つです。

しかし現状の施術時間でもスタッフは最大限頑張って施術をしているのです。
また今の時間でやってきたことに医院の意図や背景があるのです。

ですからメンテナンス施術時間を短縮することが、今の医院にとって本当に必要かどうかをしっかりと検討しておくことが大切です。

その上で実施していくのであれば、医院全体の取り組みとして進めていくことで実現をすることが出来ます。

慌てずに一歩一歩進めていきましょう。

投稿者プロフィール

横山 光孝
横山 光孝
弊社唯一の中小企業診断士資格保有者。
前職で飲食専門経営コンサルティングを経験。
8年間に渡り、競争激しい飲食業界の300企業以上の業績アップで培った経験を基に岩渕メゾットを効果的に展開中。
二人の子持ちで豊富な人生経験は社内一。
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