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こんにちは!
経営戦略研究所の萩原直樹です。
今回は歯科医院経営におけるチームワークの重要性に関してお話します。
あなたの医院のチームワークはいかがでしょうか。
私のクライアントも以前は、
「ミーティングがお通夜のようだ。」
「誰も発言をしない。」
「面談は毎月しているが5分程度で話すことがなくなる。」
などと悩んでいました。
ですが今では笑顔溢れる歯科医院へと変わっています。
その理由は難しくありません。
ただし実行し、継続するのは難しいかもしれません。
医院が活性化するポイントは
「スタッフが主体的に動いてくれる」
ということです。
多くの医院は院長先生が決めたことをただひたすらに行っています。
スタッフは常に受け身になってしまっているので能動的な行動ができません。
院長先生がセミナーに行って「スタッフに行ってもらうべき」と聞いて、
いきなり依頼をしても今度は受動的な文化が醸成されているため動いてくれません。
院長先生はリーダーであり、マネジャーであり、経営者です。
そんな院長先生は過去にいろんなことをご自身で決めてきているので、
自分の少しでも合わないものがスタッフから提案があった時に否定をしてしまう傾向があります。
「いや、そうじゃなくてもっとこうしてほしい」
「違う、それはうちのイメージじゃない」
「それはなんか意味あるの?」
そのような言葉のひとつひとつがスタッフの意見やクリエイティビティをつぶしてしまうのです。
もちろん私が面談をしている中でもちょっと医院の方向性と異なる提出物やアイディアが出てくることもあります。
その時はYes,but(うん、でもこうしてほしい)話法ではなく、Yes,and(うん、さらにこうなったらいいね)話法を活用しています。
私は大学院で創造性構築に関しても学んでおりましたが、某大手企業でもYes,and話法を活用して意見を反映することを徹底して行っています。
チームワークはトップダウンではなく、ボトムアップの小さい改善提案から生まれるのです。
最初スタッフから出てくる内容というのは本当に些細なものです。
「在庫の位置をここにしたい。」
「受付のシートをこのような形式にしたい。」
「待合の花を変えたい。」
ほとんどの院長先生はそのようなことをやっても何も変わらない、または意味がないと考えてしまい、
ないがしろにしてしまうのです。
実はこの小さな意見を取り入れ、少しでもスタッフの意見が反映されることによりスタッフはより大きな提案をするようになってきます。
いきなり自費率を10%上げる方法や新患を10名集める方法など思いつきません。
小さい改善をすぐに活かして医院を変えていく。
うまくいかなかったら修正をしていけばよい、という考え方を常に持っておく。
このような考え方が必要なのです。
全て自分で決めたい、行いたいという院長先生は大きな医院を創るのではなく、小さく強い組織を創ればいいと思います。
自分が勝負できるフィールドをはき違えてしまうと不幸になるのは院長先生自身だけでなく、そこで働くスタッフも不幸になってしまいます。
常に一緒に働いてくれるスタッフに感謝しながら、目の前でスタッフが伝えてくれる小さい提案を活かしてみませんか。
きっとその一歩が次の改革につながっていきます。
We must be the change we wish to see in the world.(マハトマ・ガンジー)
私たち自身がまず”未来に見たい変化そのもの”になる。
変えることを怖がらず、変わることを楽しむこと。
それが成長へのステップかもしれません。