意外!?助成金をもらったらスタッフから不満が!?

意外!?助成金をもらったらスタッフから不満が!? 労務・人事評価・採用

このブログは約 5 分で読めます

皆さん、こんにちは!
歯科医院地域一番実践会 地域一番化マスター 岩渕龍正です。

助成金

それは麻薬のようなもの
だって、タダでお金がもらえるんですよ
そりゃ、くれるって言ってるんだから、もらって当然だよ

こういう考え方の方、ご注意ください。
その姿勢がスタッフからの不満を買う可能性があります。

昔から、タダより怖いものはないといいますが、助成金も一歩間違えれば、そんなことになりかねません。

助成金には落とし穴があるのです。

何だと思いますか?
それは・・・

スタッフからの不満です。
助成金を受給するには、スタッフ本人にも同意書的なものに直筆のサインと印鑑を押してもらう必要があります。

これが問題に発展する可能性があるのです。
スタッフへの意味づけや、スタッフの誤解を甘く見ている院長先生ほど、ここで指示しかしないのです。

院長「●●さん、ちょっと、この書類にサインと印鑑、押しておいてもらえる?」
スタッフ「はい・・・。ところで、この書類、なんですか?」
院長「あー、社労士さんから言われた書類なんだけど、助成金申請に必要なんだって、よろしく」
スタッフ「分かりました・・・」

こうなると、ヤバイですね。
スタッフルームで不平不満愚痴文句大会が開催される可能性があります。

「なんか、院長から書類にサインと印鑑って言われたんだけど、おかしくない?
なんか、助成金がもらえるらしいんだけどさー、おかしくない?
それって、院長がお金もらうってことでしょ?

私の名前でサインと印鑑押してるのに、なんで院長が全額もらって、私はもらえないの?
これって、おかしいよね?」

確かに、スタッフだけの視点で見れば、きちんとした意味づけをしてないとこう思ってしまうのかもしれません。
書類にサインをしたり、印鑑を押すことはこれだけ権利意識が拡大している中では、院長が思ってるよりも、よっぽど重要なことなのです。それをきちんと説明しないこと自体がトラブルを院長が誘発していることになります。

なので、きちんとした意味づけを助成金申請の書類にサインと印鑑を押してもらう際にもすることが重要です。

目の前のお金に目がくらみ、目の前のスタッフの心が見えてないと、お金をもらうより、多くのものを失ってしまいます。

では、どのように説明したらいいのか?
それは・・・

歯科医院だけでなく、どんな会社でも、人を採用するのにはお金がかかります。タウンワークに求人広告を出しても8万円ぐらい、衛生士学校から衛生士を採用するのにはお金はかからなくてもかなりの労力、つまり、既存スタッフの人件費をかけて採用活動を行います。

また、採用してからも教育担当スタッフの人件費などを使わないと新人スタッフ教育もちゃんとできません。
なので、多くの企業が人を採用したり、教育したりするのに時間とお金と労力がかかるのでやりたがらない。
それによって、採用のミスマッチや、定着率の悪化などが起きています。

国としては、それを防ぎ、多くの雇用を生み出し、企業が新人を教育するために必要なお金を補助するための助成金を出しています。それがなければ、企業としては人一人を採用し、教育するのに多大なコストがかかるからです。なので、うちの医院としても●●さんを採用し、教育していくコストを補てんしてもらうために助成金を申請しますので、この申請書類に印鑑とサインをお願いできますか?

こんな感じで説明されることをオススメします。
私のクライアントでも、上記とほぼ同様のことがありましたが、面談で上記のような説明をしたところ、全く問題なく納得してもらえました。要らぬ不信感を買う前に、しっかりとした意味づけをされることをオススメします。

投稿者プロフィール

岩渕 龍正
岩渕 龍正
歯科医院の移転、リニューアルの際の図面作成には絶対の自信を持つ。
現在は、年間医業収入1億円以上の医院が3億円を目指すための仕組みづくり、組織作りに力を入れている。
歯科界での突出した実績は歯科業界以外からも注目を浴びている。
近年は夫婦で医院経営も家庭も成功させる「夫婦成功」にも力を入れている。
プロフィール紹介

現在、申込受付中のセミナー

タイトルとURLをコピーしました