【どっち!?】歯科医師にも残業代が必要!? 前編

【どっち!?】歯科医師にも残業代が必要!? 前編 労務・人事評価・採用

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皆さん、こんにちは!
歯科医院地域一番実践会 地域一番化マスター 岩渕龍正です。

実践会クライアントでも、勤務医の先生がいる医院が増えています。
このブログを読まれてるあなたの医院にも勤務医の先生がいらっしゃるかもしれません。

勤務医の先生がいるあなたに質問です。

あなたの医院では勤務医の先生に残業代は支給されてますか?

「払ってないよ」
「だって、歯科医師はスタッフとは違うでしょ」
「勤務医の先生は歩合制だから」

これまで数多くの院長先生とこのテーマについても話をしているので、あなたのお気持ち、とてもよく分かります。
私も先生と気持ちとしては同じです。

最近では、労務問題が表面化し、多くの医院で労務について真剣に考えるようになってきました。
しかし、その労務の対象はあくまで女性スタッフでした。

ですが、今後は、歯科医師についてもきちんと労務対策をしておかないと、トラブルになる可能性があります。
現に、少ないですが、歯科医師の先生との労務問題は起きています。

そして、まともな先生はそのようなことはしません。
しかし、変な辞め方をした先生が、退職後に未払い残業代を請求してくる可能性は十分にあると思っておいたほうが良いと思います。

歯科医師国家試験が非常に難しくなり、歯科医師を採用するのがかなり難しくなっています。
このような状況になりますと、採用成功確率の高いつながり採用より、Guppyなどのネット求人媒体から採用することが増えてきます。もちろん、良い人が採用できることもあります。

しかし、歯科医師の採用に苦労している医院ほど、ネット求人媒体から来てくれた応募に対して、きちんとした選考をすることなく、猫の手採用をしてしまいます。

履歴書や面接の段階から「んっ、どうかな?」と疑問・不安はあったんだけど、「そんなこと気にしてる余裕はない」と猫の手採用に踏み切ってしまいます。そうすると、医院のやり方・考え方に合わない歯科医師を採用してしまったり、元々、技術的・性格的な面で問題を抱えており、前の医院で勤まらなかったので辞めたような人を採用してしまうのです。

そのような人をいかに教育しても、もはや、無理です。
色々なトラブルを院内で巻き起こし、院内は大混乱。

患者さんからのクレーム、スタッフに怒りだしたり、色んな問題が起きます。
当然ですが、院長としては事態の収拾に動きます。そして、問題がひと段落した後に、当の本人である勤務医の先生に注意を促します。本当はもっと前から言いたかったのですが、これまでなかなか採用できない中でやっと採用できた勤務医の先生です。

辞められたら困ると思って言い出せませんでしたが、ここまで来ると、スタッフからも「何で私たちばっかり言われて、頑張ってるのに、あの先生は何も言われないのか?」というプレッシャーがかかり、「●●先生、こういう問題が起きてるんだけど、何とかならないかな?」と遠慮がちに言うことになります。

しかし、いくら遠慮がちに言ったとしても、その勤務医の先生は自分を否定されたと受取り、院長の悪口をスタッフに吹聴しだすようになります。そうなると、スタッフのモチベーションも下がり、ついには医院を辞めたいと言い出すスタッフまで現れます。

そして、このままだと医院が崩壊してしまうので、問題の勤務医の先生に辞めていただく形になります。 ですが、問題のマイナス化した勤務医の先生は自分が問題だとか、自分が悪いとか全く思ってません。

スタッフに散々、医院・院長の悪口、否定・批判を吹き込み、スタッフを何人か引き連れて退職。
そして、退職後、3ヶ月後ぐらいに残業代未払い請求が届くのです。

この流れは今後、どのような医院でも起こり得ます。
もちろん、院長先生とのしっかりとしたつながりで採用した勤務医の先生であれば、このような問題にはならないと思います。

しかし、医院が拡大すればするほど、必要とされる勤務医の先生の数は増えていき、全てをつながりで採用することは難しくなります。また、院長が年齢を重ねれば重ねるほど、つながりが薄れていきます。

つまり、どのような医院であっても、勤務医の先生に対してしっかりとした労務対策を行う必要があるということです。

「じゃあ、どうすりゃいいの?」

もちろん、そう思われると思います。それについては、次回の9月18日の私のブログで解説いたしますので、楽しみにしててください。

投稿者プロフィール

岩渕 龍正
岩渕 龍正
歯科医院の移転、リニューアルの際の図面作成には絶対の自信を持つ。
現在は、年間医業収入1億円以上の医院が3億円を目指すための仕組みづくり、組織作りに力を入れている。
歯科界での突出した実績は歯科業界以外からも注目を浴びている。
近年は夫婦で医院経営も家庭も成功させる「夫婦成功」にも力を入れている。
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