自分で考えて動けるスタッフ

自分で考えて動けるスタッフ スタッフ教育

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皆さんこんにちは。
経営戦略研究所コンサルタントの渡邊です。
今回は“スタッフに自分で考えて動いてほしい”というテーマを考えてみたいと思います。

多くの院長先生が自分で考えて動けるスタッフがいてくれると
とても助かると考えていると思います。

しかし、院長先生の周りに自分で考えることの出来るスタッフは、
たくさんいるということに気付いている先生は少ないのではないでしょうか?

毎月全国のスタッフさんと面談をしていると、
とても前向きに取り組もうとしているスタッフさんは非常に多く、
医院のために頑張りたいと考えている方や、
素晴らしいアイディアを持っている方もとても多いと感じます。

しかし、そのようなスタッフさんでも、実際に自分で考えることは出来ても、
行動することは非常に難しいのが現状です。

それはなぜでしょうか?
「自分で考えてもそれが正しいかどうか自信がない」
「考えて取り組んでいるつもりでも先生の考えとあわない時が多く自信がなくなる」
このように自信を失ってしまい、考えたことを実際に行動することを
躊躇してしまうというケースがとても多いです。

ですので厳密に言えば、【院長先生が望むような形で初めから自分で考えて動けるスタッフは存在しない】
という表現のほうが正しいかもしれません。

これは非常にもったいないことだと思います。

ではどうすれば、自信を持って院長先生が目指す医院の方向性を理解し、
自分で考え動いてくれるようになるのでしょうか?

私が考えるポイントは2つあります。

1相手がコミュニケーションを取りやすい場をつくる

ここ最近の人事の世界では1on1という言葉が流行っています。
これは職場内でのコミュニケーションの活性化と人材の育成を目的とした
1対1で話せる場をもつというものです。

この1on1では今までの業務上の面談のように、仕事(ワーク)の進捗管理などの
堅苦しい話だけでなく、日々の生活(ライフ)での悩みまでフランクに話せる場という
形で実施されています。
アドバイスや評価の場ではなく、スタッフを理解する場として実施することがポイントです。

このような取組みが注目されている背景には、仕事の成果において、
より深く理解しあいコミュニケーションを取りやすい環境を作ることは大きな影響があるからだと言えます。

実は以前はこのような関係性は自然と職場内で作ることが出来ていたのだと思います。
上司や同僚と家族の話をする。
一緒に旅行に行ったり、休日にも遊びに行ったりする。

そのような関係性は実は働きやすい職場環境を作るという上では、
非常に大切だったのだと思います。

今は無理にワークとライフを分けようとした結果、職場内での相互理解がしづらい環境が出来上がってしまいました。
そのための取組みとして、このような面談の必要性が出てきたのだと考えています。

2院長先生の考えを何度も丁寧に伝えていく

人は無意識のうちに、他人も自分と同じ考えだと思ってしまうということがあります。
特に家庭など自分と距離の近い人たちに対してはこのように
感じてしまうことが多いのではないでしょうか?
この考えが人減関係を破壊していきます。

私自身も実際に、「なぜ理解してくれないのか?」
「こう考えるのは当たり前ではないのか?」
と自分をベースに考えてしまうことが多々あります。

しかし、このような考え方になってしまうことに気付けていない時には、
後にしっぺ返しをくらうことになります。
それは、言動の端々に表れて本人へと伝わっていってしまうからです。

相手は、理解出来ない人としてのレッテルを貼られて疑心暗鬼になり、
その結果、自分のことを理解してくれるどころか「〇〇と思っているに違いない」と
誤解がたくさん生じていくことになります。

誤解であればまだいいのですが、実際にスタッフが出した意見を頭ごなしに否定し、
「全然わかっていない」という思いでスタッフさんと接してしまったら、
それは間違いなく相手に伝わります。

メラビアンの法則は皆さんご存知だと思いますが、
非言語でマイナスのメッセージを相手に送り続けてしまっていることになります。

解決するためには、先ほどお伝えした「相手がコミュニケーションをとりやすい場をつくる」ということに加えて、
自分の考えを当たり前と思わず、理解してもらうために伝えるということが重要です。

院長先生が今年はどのようなことを目標にしていて、
スタッフたちにどのように行動してほしいと思っているのか、
どのような医院を作りたいと思っているのかということを
何度もスタッフたちに伝えていくことで、スタッフも理解し、
自信を持って行動出来るようになる可能性が高まっていくはずです。

ポイントはそのような場を持ち、しっかりと準備して臨むことだと思います。

プロのスポーツチームをイメージして頂きたいのですが、
監督が新しいシーズンが始まった時に方向性を示す場を持たなかったら、
選手はどう感じるでしょうか?

もしくは、「優勝しよう」「勝とう」というメッセージだけでチームが同じ方向性を向いて頑張っていけるでしょうか?

昨年度の結果を踏まえ、改善点と兆しを捉えた上で、今年度はどのような取組みをしていくのかということを
具体的に伝えていくことで、頑張る方向性が定まっていくと思います。
それには、時間と労力をかけて初めて伝わっていくと思います。

新しい年を迎え、院長先生の考えを共有する良い時期だと思います。
是非、院長先生の今年の方向性を伝える場を持つようにしてみて下さい!
今年1年も皆さんにとって飛躍の1年になることを願っています!

投稿者プロフィール

渡邉 健二
渡邉 健二
早稲田大学卒業後、大手求人広告会社に新卒入社。
8年間の在籍中に2000社を超えるクライアントを担当。採用のノウハウを学ぶ。
社内ではセールスとマネジメントの異なる分野でMVPを受賞。また、育成したメンバーから全社MVPを輩出。人の強みを活かす育成・プロジェクト運営を軸に、成果を出している。
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