患者さんに役立ちそうなことを伝える豆知識の探し方

患者さんに役立ちそうなことを伝える豆知識の探し方 患者様満足度アップ

このブログは約 3 分で読めます

ちょっと定期検診の説明や自費のカウンセリングのときに患者さんに話すネタを探すのって、大変ですよね?

最近は医院のブログも1000文字以上とか言われていますし、ますます話す分量も書く分量も増えています。今回はそういうときに役立つかもしれない「豆知識の探し方」です。

さて、ネタ探しですが、できれば少しはエビデンスがあったほうがいい。そんなときに便利なのが「CiNii(さいにー)」です。

CiNii Research

例えば「歯の資産価値に対する意識調査」という論文には「永久歯28本の資産価値についての結果は,平均が973万円(1本あたり35万円)」(患者様アンケートで)と思っている人がいるとか、「1本の歯にかけてもよい治療費は24000円くらい」が平均だとかおもしろい情報が載っています。

資料を探すときは、下の図のように「本文あり」を選択したほうがわかりやすいです。

好きな検索キーワード(例えば「歯科 経営」など)で調べると、結果がずらっと出てきます。すべてを読むことはできないですが、「機関リポジトリ」や「JSTAGE」と表記されているものは無料で読むことできます(「医中誌」という表記のみの場合は無料で見られませんので注意)。

読むときは「抄録」「要約」「概要」だけでもひとまずはOKです。ここを読むだけでも、ちょっと話せるネタは見つかります。「定期検診に通っている人のほうが長期的に見ると医療への支出が少ない(トータル的にお得)」的なメッセージは積極的に患者さんに伝えていきたいことですが、似たようなこともCiNiiを斜め読みしていると、見つけられます。

論文の中には確かに広島県とか新潟県とか地域限定の調査も多いようですが、狭い日本ですから、それほど大きな違いはないと思います。

このような資料はスタッフにコミュニケーションは大事だと説明するときにも味方になります。日頃から「患者さんとはいろいろ話をするように」と伝えていると思いますが、「定期歯科受診に関する行動変容には歯科医院側の姿勢が大きい(https://ci.nii.ac.jp/naid/110009489299)、というエビデンスがある」なんてミーティングで言えると説得力が増しますね。

ぜひやってみてください。

投稿者プロフィール

五島 光
五島 光
元関西の進学塾の先生で中学受験・高校受験生を指導。わかりやすい授業で人気を博す。コンサルティングでは、スタッフ数名から数十名のところまで個性的で幅広い歯科医院とじっくり向き合う。クライアント数は社内一。
プロフィール紹介

現在、申込受付中のセミナー

タイトルとURLをコピーしました