サッカー日本代表批判からマネジメントを考える

サッカー日本代表批判からマネジメントを考える スタッフ教育

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皆さん、こんにちは!
歯科医院地域一番実践会 地域一番化マスター 岩渕龍正です。

今日の深夜からサッカーW杯 日本VSベルギーの一戦が行われます。
深夜3:00試合開始ですので、見られない歯科業界の方が多いのではないでしょうか。

この歴史的なサッカーW杯、決勝トーナメント1回戦に進出することができたのはグループリーグ第3戦 日本VSポーランドの試合で日本代表が後半自陣でボール回しのみを行ったからです。

私もTVで試合を観戦していました。
確かに、試合としては面白くなかった。

自力で決勝トーナメント進出を決めるのではなく、もう1戦のコロンビアVSセネガルが1-0でそのままコロンビア勝利にかけて、ゴールを狙うのではなく、単に自陣でボールを回して時間を潰すだけの試合なんて、何の面白みもありません。

しかし、つまらない試合だったからといって、主に西野監督やあの試合を批判するのは私はおかしいと思うのです。
私はバスケ大好きなので、サッカーはそんなに詳しくはないですが、じゃあ、どうしたら良かったとそもそも思うのでしょうか?

既に対戦相手のポーランドはFIFAランキング8位。
いくら予選敗退が決まってるからといって、日本がFIFAランキング61位であることを考えると、そんな簡単に点が取れるような相手でないことは分かります。

そのポーランドに対し、日本は前半から積極的に攻めて、互角の勝負をしていました。
そして、残念ながら59分にフリーキックを合わされて失点してしまいましたが、非常にいい試合をしていたのではないでしょうか。
しかし、1点を取られてしまったことにより、もはやポーランドには攻める理由はありません。

日本を攻めさせて、後は可能な範囲でカウンターを狙えばいい状態になってしまったのです。
どれだけ点差をつけて勝っても、ポーランドが決勝トーナメントに行けることは絶対にないのですから。

一方、日本はもう1試合の「コロンビアVSセネガル」の試合が1-0でコロンビアが勝ってる状態を知った時に、このままコロンビアが勝てば決勝トーナメントに行けることが判明したのです。

選択肢は2つです。

選択肢1.
完全に引いて守りに徹し、無理に点を取る必要がまったくない世界ランキング8位の強豪国に引き分けもしくは勝ちを目指し、点を取りに行く
しかし、もし、カウンターを食らって、あと1点取られ、2点差をつけられて試合に負けるとかなり高い確率で予選リーグ敗退となる。

選択肢2.
世界ランキング8位のポーランドから無理に点を取りに行かずに、日本が引いて守って、ひたすらボールを回して0-1で負ける
コロンビアVSセネガルがそのまま1-0でコロンビア勝利なら、日本は決勝トーナメント進出
1-1で引き分けなら日本が予選リーグ敗退。

どちらが決勝トーナメント進出の可能性が高いでしょうか。
この1戦の前日に開催されたドイツ(世界ランク1位)VS韓国(世界ランク57位)は予選敗退が決まっている韓国をドイツが一方的に攻めて、何度も得点チャンスを手にしながらも点を奪えず、最終的に韓国に負けてしまったのです。

そんな試合を見た後でも、まだあの状況で玉砕覚悟で点を取りに行くべきだと主張する人は負けても良いということなのでしょうか。

そもそも、私達にサッカー日本代表を批判する資格があるのでしょうか?
大したファンでもないし、そんなサッカー日本代表にお金を使ってるわけでもない、ロシアに試合を見に行ってるわけでもない。
せいぜい、ユニフォームを1着買ったぐらいではないでしょうか?

もちろん、言論の自由はあります。
しかし、だからといって、なんでも言っていいということではないと思います。
それに、サッカー日本代表を応援するのであれば、彼らがよりやる気・元気になってくれるメッセージを発信したほうがより良いパフォーマンスにつながるのではないでしょうか。

彼らは日本代表という責任を背負ってプレーしてくれているのです。
彼らのお蔭で、W杯というイベントを楽しむことができているのであって、そこには感謝しかないのではないでしょうか。

試合に勝っても1試合200万円ぐらいしかもらえないという情報も見ました。
日当が1万円ということなので、あのポーランドの試合でわざと負けたということはあの試合ではほとんどお金はもらえてないという計算になります。
しかし、W杯ベスト16に入ると600万円もらえるという情報もありますので、最低限のお金はもらえるようです。

ですが、お金だけを考えたら、リスクしかありません。
Jリーグや海外リーグでいいプレーをしたほうがよっぽどお金になります。
現に、そうやって頑張ってる選手を批判ばかりするので、海外のトップ選手の中にはW杯の出場を回避する動きもあるそうです。

今回の日本VSポーランド戦は深夜にわざわざ起きてたのに、こんな試合かという自分の投資対効果、期待していた試合が見られなかったことに対する不満からの批判も多いと思うのです。

そんなことぐらいで批判されては選手も監督もたまったものではありません。
そもそも、W杯は勝つことが大事なのであって、プロの試合のようにエンターテイメントとして楽しませることが目的ではありません。

そうやって、自分は何もしないのに、頑張ってる人や責任ある立場の人を批判ばかりするこの風潮が会社や組織の中でも、自分は何もしないけど、上の人や責任者、リーダーを批判だけする風潮を作ってると私は思うのです。

その結果、どうなったでしょうか?
今の日本の若者、女性スタッフの中で「出世したい」「人の上に立ちたい」「リーダーになりたい」という人がどれだけいるでしょうか?

ほとんどいなくなりました。
なぜ?

自分は何もやらないくせに、批判ばかりする人がたくさんいるからです。
そして、結果を出してもリーダーには見返りが少ないことがわかってるからです。
たとえ、結果を出したとしても、何かあればすぐに批判されるからです。

もし、今回の日本VSポーランド戦で、積極的に点を取りに行って、0-2で負けて、決勝トーナメントにも上がれなかったら、どうなったでしょうか?どうせ、もっと批判してたんですよね?
そして、「なぜ、調子の良かった先発を6人も替えたんだ!?」とか批判するんですよね。

そもそも、日本VSポーランド戦は先発6人を替えてる時点で、いかに少ない労力で決勝トーナメントに進出し、主力を温存するかを主な目的にしていたのではないでしょうか。

その目的から考えれば、西野監督は素晴らしい成果を上げたと称賛されることはあっても、批判される要素はゼロだと私は思います。
だからといって、ベルギーに勝てるかは全く別問題です。
そして、勝つことを目的に考えるのであれば、日本はベルギー戦、完全に引いて守って、数少ないカウンターのチャンスを狙うのではないかと思います。

フォーメーションは5-5ぐらいにして。

そうなると、試合としては面白みのないものになるかもしれません。
しかし、それでも勝てる可能性があるのであれば、それでいいのではないでしょうか。

世界ランキング3位 ベルギー
世界ランキング61位 日本

の対戦なのですから。

そして、今回のような日本VSポーランドのようなつまらない試合が生まれてしまう原因は西野監督にあるのではなく、サッカーという試合のルールの限界を露呈してるとなぜ、皆、考えないのか逆に不思議です。

1度あった問題が次に起こらないようにするためには仕組みを変えれば良いのです。

例えば・・・
・ペナルティーエリア内のキーパーへのバックパスは禁止
・ボールを持ったら3分以内にシュートを打たなければいけない

この2つのルールを改正するだけで、サッカーは1試合5点は入るようなスポーツに変わるのではないでしょうか。
今回のサッカー日本代表に対する批判は問題をなんでも個人へと責任転嫁して批判し、仕組みを改善しようとしない姿勢の象徴ではないかと思いますし、すぐに人を批判することで社会全体を萎縮させてしまう動きの象徴だと私は捉えています。

そして、そのような動きがもし、あなたの医院でもあるとしたら、どう思いますか?

投稿者プロフィール

岩渕 龍正
岩渕 龍正
歯科医院の移転、リニューアルの際の図面作成には絶対の自信を持つ。
現在は、年間医業収入1億円以上の医院が3億円を目指すための仕組みづくり、組織作りに力を入れている。
歯科界での突出した実績は歯科業界以外からも注目を浴びている。
近年は夫婦で医院経営も家庭も成功させる「夫婦成功」にも力を入れている。
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