まったく畑違いの仕事から「医療経営コンサルタント」という最も難しそうな仕事に転職するにあたって 自分にできるのだろうか
2015.01.20
経営戦略研究所 代表取締役 岩渕龍正です。
今回は私から、以下のテーマについてお答えしたいと思います。
まったく畑違いの仕事から「医療経営コンサルタント」という最も難しそうな仕事に転職するにあたって自分にできるのだろうか
このような悩みや不安を持つ方も多いのではないかと思います。
これは一方で大正解です。
ほとんどの人には、実際「経営コンサルタント」という仕事は難しいと思います。
誰でもなれるわけではありません。それは事実です。
実際、弊社でも100件応募があっても1回も面接しないこともあります。
・経営に興味があるから
・中小企業診断士の勉強をしてるから
・医療の仕事をしていたから
そのような理由で応募される方も多いですが、そういう理由ではほとんどの場合、不採用になってしまいます。もちろん、そのような理由はあったほうが良いのですが、それだけでは経営コンサルタントとして一人前になることは難しいと思います。
じゃあ、何が必要なのか?
それは何よりも、本人の力です。
経営コンサルタント
ですから、実際にクライアントの経営状態をよくするだけの力が必要なわけです。
例えば、あなたがRIZAPのようなパーソナルトレーニングジムに行ったとします。
普通のスポーツジムよりも高いお金を払って、トレーニングを受けるのにトレーナーが太ってたら、どうですか?でも、知識だけはある。
いくら知識があっても、太ってるトレーナーの言うことはなかなか、聞けないですよね。
「炭水化物を控えてください」といくらいわれても、「その前にお前が控えろ!」と言いたくなりますよね。
経営コンサルタントとして、自分より20歳も年上の経営者に対して、経営的なアドバイスをするには自分の経営者としての力量が必要になります。
とはいっても、実際に経営者の経験があって、会社をうまく経営するだけの力があれば、経営コンサルタントをしていないはずです。
ですので、先ずは、
・自分がこれまでの仕事の中で高い実績を出すだけの力がある
・自分がこれまでの仕事の中でリーダーとしてチームを率いて高い実績を出すだけの力がある
・自分がこれまでの仕事の中で顧客開拓を成功させ、会社の業績を大きく伸ばした実績がある
ということが求められます。
それがなければ、「経営に興味がある」だけで終わりです。
実際に、自分が結果を出すだけの力があり、さらに経営に興味があるとなれば、どれだけ畑違いの仕事からの転職であろうとも、問題ありません。むしろ、畑違いの仕事からの転職の方が良いぐらいです。
実際、うちの会社のコンサルタントで医療業界出身の人間は一人もいません。
ですから、先ずは、今の仕事で高い成果を出せるだけの力を身につけてから経営コンサルタントへの転職を考えることをオススメします。
いくら、中小企業診断士の資格を勉強しても、力がない人が知識を持つだけです。太ってるトレーナーがトレーニングの知識があるだけです。先ずは、力をつけることが知識をつけるよりも先なのです。
岩渕 龍正
歯科医院の移転、リニューアルの際の図面作成には絶対の自信を持つ。現在は、年間医業収入1億円以上の医院が3億円を目指すための仕組みづくり、組織作りに力を入れている。歯科界での突出した実績は歯科業界以外からも注目を浴びている。近年は夫婦で医院経営も家庭も成功させる「夫婦成功」にも力を入れている。