MBAがコンサルで役に立つと思う場面
2015.03.06
こんにちは!経営戦略研究所株式会社の萩原直樹です。
本日はMBAが仕事で役立つ部分に関してお話をしていきます。
MBAが歯科医院コンサルティングで役立つ部分は特に”オペレーション戦略”の部分です。
驚かれるかもしれませんが、実は大手工場で使われているオペレーション戦略が歯科医院でも適用されています。
ひとつの例としてはトヨタカンバン方式です。
弊社の提案でカンバン方式を一部の医院で取り入れています。
トヨタのかんばん方式は「かんばん」と称したカードを使用する在庫管理方式です。
カードには商品名、品番、置き場所など、商品に関する情報が記載されています。
在庫を発注すべきタイミングになる残数(在庫が尽きる3個前など)の在庫にくくりつけて、使用する際になったらそのカードを外して発注をします。
在庫を使用していくと必ずその「かんばん」を巻きつけた在庫を使用するため、発注を忘れることはありません。
そして歯科医院はとてもムリ、ムラ、ムダが発生しやすいのです。
人数が限られているのでどうしても属人的な対応になります。
これは●●さんならできるけど、■■ではできないということがよくあります。
そのようなことをなくすために一定の仕組み、オペレーションを設定します。
診療の流れや在庫の使い方、アポイントの効率的な入れ方を考えます。
歯科医院の経営は常に時間に追われています。
この患者様は30分、この患者様は45分と決まっております。
しかしその場で新たなむし歯などを発見した場合には対処をする必要がでてきます。
予定時間は決まっているが、変動可能性のあるアポイントなのです。
出来る限り予測をして対応をしますが時間をオーバーになるような場合もあります。
その時に必要なのがムダな時間を徹底的に排除することです。
物を取りに行く
片付ける
準備する
等など、これらの時間でムリ、ムダ、ムラが発生していないか見直します。
1日のアポイントは1つだけでなく、いくつもありますから全てのアポイントで1分ずつ短縮することができれば数十分を生み出すことができます。
その時間を変動する時間の対応にあてます。
1日の流れを考えて、誰がどのように動くかを常に考えて経営することが歯科医院でも求められるのです。
工場のようにオペレーションだけではありませんが、オペレーションを考えるなど戦略的に経営を考えることが求められます。
MBAで学んだ知識を活かして「分析するコンサルティング」を実施しています。
萩原 直樹
前職の大手求人広告会社在籍中は営業としてグループMVP、チーフとして全社MVPを受賞。18ヶ月連続売上・新規数字目標達成記録を持つ。その後、採用コンサルティング会社に6年間、勤務。大手小売業を担当、組織の仕組化を提案。営業で鍛えた行動力と採用コンサルで鍛えた論理的思考力で成果を出している。