飲食コンサルと医療経営コンサルの大きな違いとは?
2015.04.24
こんにちは、経営戦略研究所の横山です。
私は現在、医業経営コンサルタントをしています。そのために中小企業診断士の資格を取得したり、その後、外食産業専門コンサルティング会社でコンサルタントをやっていました。
外食産業のコンサルティングと医療経営コンサルティングには重なる部分もあれば、違いがあるところも多々あります。
その違いで最も大きなものは経営者が現場に出ているかどうかということです。
外食産業の場合は1店舗や2~3店舗のうちは経営者も現場に出て接客や商品を作ったりするのですが、店舗がどんどん多くなっていくと現場に出ている時間が少なくなってきます。
もちろんサボっていたり、遊んでいるわけではありません。
事業が大きくなると、経営者はより経営者業に時間をとる必要が出てくるからです。
ところが医院経営の場合は、外食産業のように迅速に院長が経営者業に専任するというわけには行きません。
それは院長自らが医院で診療を中心になって実施しているからです。
外食産業の場合は、企業に訪問をしてすぐに社長と打ち合わせをたっぷりすることが出来ます。
社長との打ち合わせをじっくりと済ませてから幹部会議に参加をしてコンサルタントとしてアドバイスをするということも出来ます。
しかし医院の場合は、院長とじっくりと打ち合わせを出来るのは、診療が終わってからです。
医院MTG、幹部MTGも終わってから経営者である院長との打ち合わせになるのです。
幹部MTGや医院全体MTGが終わってから院長が感じている問題点を聞き出しても何の解決にもなりません。
ですから医療経営コンサルティングの場合は、より事前の問題点への仮設立案が重要になってきます。
コンサルティングに訪問をする前に数字資料などを分析して、医院の問題点の仮設を明確にしておくのです。
この数値から、医院の現象を把握する。
その現象が起きている要因や原因の仮設を立てる
こんなことが起きているのではないか
こんな問題があるのではないか
それはこんなことが原因ではないか
その解決策はこうやると良いのではないか
その解決策は今の医院状態で実行することが可能か、どうか
などを事前に明確にしておくことが必要になるのです。
横山 光孝
弊社唯一の中小企業診断士資格保有者。前職で飲食専門経営コンサルティングを経験。8年間に渡り、競争激しい飲食業界の300企業以上の業績アップで培った経験を基に岩渕メゾットを効果的に展開中。二人の子持ちで豊富な人生経験は社内一。