塾講師と医療経営コンサルタントの大きな違い
2015.07.17
今回は前職と医療コンサルタントの違いついてお話しようと思います。教育業界(いちおう上場していた)にいたときも現在も、株式会社の一員であることは同じです。対象が子どもから大人に変わったことは違いではありますが、そこには大した違いではありません。本質的で大きな違いは「勝負」の回数です。
志望校の入試は年に1度です。受験生も指導者もそこに勝負をかけます。指導者にはプレッシャーが相当あります。第一志望の入試に失敗したら大変です。合格率・合格者数は評価につながるからです。しかし、仮に失敗しても進学先で新生活が始まり、徐々に馴染んでいきます。「振り返ったら結果的に不合格でよかったもしれない」ということもあります。
一方、医療経営コンサルタントの仕事は毎回が受験です。大きな失敗は、医院経営者だけでなく、多くの従業員に影響を与えます。受験生1人とその家族という範囲以上の広い責任が医療経営コンサルタントには課されます。
毎回コンサルティングがうまくいくとは限りません。失敗が許されない、とまでは行きませんが、やはり失敗が続くと(入試の不合格が毎月連続で続く感じ)、たいへんです。重い気持ちでクライアントに行くのはけっこう辛い…。
逆にうまくいくのが続くと、第一志望合格の喜び級を何度も味わえます。これは気持ちがいいですね。そのポジティブな影響は医院経営者だけでなく、従業員にも広く行き渡ります。責任が広い分、喜びを感じる範囲も広くなります。社会的な影響や責任は医療経営コンサルタントのほうが大きいなと感じています。
五島 光
元関西の進学塾の先生で中学受験・高校受験生を指導。わかりやすい授業で人気を博す。コンサルティングでは、スタッフ数名から数十名のところまで個性的で幅広い歯科医院とじっくり向き合う。クライアント数は社内一。マーケティング、マネジメント、TC育成など仕組みづくりに粘り強く取り組むのが得意。「勉強好き」も社内一で、現在、社会人大学院で経営学を学んでいる。第1期から歯科医院スーパーTC育成塾メイン講師を務める。