こんにちは。経営戦略研究所 株式会社　代表取締役　岩渕龍正です。

「新卒から医療経営コンサルタントになるには」第３回は「どのような会社に就職するべきか？」です。

就職活動をする際、私がとても大切にしていたことは「会社がいつなくなってしまったとしても、一人で生きていけるだけの力がつく会社」と「勉強してきたマーケティングが生かせる会社」いうことです。

これからの時代、どんな大企業であっても、いつまでその会社があるかは分かりません。
会社は存続しているんだけど、選択と集中によって、その事業部自体が他社に売却されてしまうなんてことも日常茶飯事です。

ですから、このような不確実な時代、不安定な時代からこそ、多くの人は確かなものを求めます。
大企業、公務員。
このような安定してるものを求めれば求めるほど、実は不安定であるという逆転現象が起きるのです。

そりゃ、そうですよね。
大企業だって、確かに人は欲しいですよ。でも、大企業だから安心だという理由で入ってくる社員ばかりだったら、どうなりますか？

そんな自分は頑張らないけど、会社に食べさせてもらおう、一生、面倒見てもらおう。
なんて人がたくさん、いる会社には未来はないですよね。
そうすると、そのような寄生虫的存在がどんどん会社を蝕んでいくのです。

会社としてはその蝕まれた事業や人を切り離す、つまりは売却や人員整理をしなければ会社全体に感染が広がってしまいます。そうやって、大企業はどんどん不安定になっていくのです。

そのようにして、会社に依存して生きてきた人は何の能力も持っていません。
だから、会社にしがみつくために、やりたくないこともやらなければいけないし、言いたくないことも言わなければならなくなるのです。

それで精神的な安定が得られるでしょうか？
経済的には大企業なので、ある程度の待遇は得られるかもしれません。
しかし、仕事の能力はない、仕事のやりがいはない、いつクビを切られるかもわからない。クビになったら、他の会社に行く当てもないし、転職したら間違いなく条件が悪くなる。

そんな状態のどこに安定があるのでしょうか。
しかし、その根本的な原因は安定を求め、大企業に依存して生きる生き方を選択した時点にあるのです。
会社が悪いんじゃありません。自分が悪いんです。

そうならないためには、本当に一人でも生きていけるだけの力がつく会社に就職することが大事だと私は思います。それが大企業である場合も稀にあるでしょうし、多くの場合はベンチャー企業になってくるのではないかと思います。

大企業で言われたことを１０年続けているよりも、ベンチャー企業で自分でゼロから３年で事業を立ち上げた人の方が１０倍力がつきます。

あなたは何を求めて、就職先を選びますか？