2つ目のチカラ「人柄」
2015.10.09
皆さん、こんにちは。経営戦略研究所 株式会社 代表取締役 岩渕龍正です。
「医療経営コンサルタントに求められる3つのチカラ」の2つ目のチカラ「人柄」についてお伝えします。
「人柄」とは一言で言えば「コミュニケーション能力」ということになります。
医療経営コンサルティングの現場では、20歳そこそこの女性スタッフもたくさんいます。
それと同時に、キャリア15年以上で自分よりも年上の女性スタッフもいます。
そのような女性スタッフからすれば、医療経営コンサルタントなんてものは敵にしか見えません。
「なんか、面倒くさいことを増やしにやってきた人」
「現場のことも知らないのに、なんだか、適当なことを言いに来た人」
「お金のことだけ考えて、私たちや患者さんのことなんか、何も考えてない人」
というように見られています。
そのように完全アウェーの状態からスタートすることの方が多いのです。
そんな中で、どうやって、こちらの話しを聞いてもらえるようにするか?
信頼関係を構築するか?
もちろん、こちらの話を聞いてもらう前に、スタッフの話を聴く必要があります。
そして、その中で信頼関係を構築し、「この人の話だったら、聞いても良いかな」と思ってもらう必要があるのです。それには、正しいことを言うことよりも前に、人柄として好感を持たれることが重要になります。
人は正しいことをいう人よりも、好きな人のいうことを聞くのです。
人から好かれるチカラがない人はどんなに正しいことを言っても、意味がないのです。
もちろん、女性スタッフからだけではありません。
クライアントの院長先生からも信頼されなければいけません。
50歳を超えてるような、自分の父親ぐらいの年の院長に、自分の提案を受け入れてもらわなければいけないのです。
正しいことを言うことは当たり前です。
その上で、「この人の言うことだったら、まずは、やってみよう」と思わせるだけの力が必要なのです。
それはコミュニケーション能力だけではありません。
正しい知識、正しい情報収集、正しい仮説検証、正しい提案がなければ、意味がありません。
特に、医療経営コンサルティング開始直後は、院長先生に変わってもらわなければいけないような場面も沢山あります。その中で、院長先生の考えや気持ちをしっかり理解し、そこに寄り添いながら、本当に医院のことを考えて、言いづらいことも院長先生に伝え、受け入れてもらえるだけの人柄が重要になるのです。
この人柄も入社して絡みにつけるのはほぼ不可能です。
入社するまでに、身についていることが重要になります。
岩渕 龍正
歯科医院の移転、リニューアルの際の図面作成には絶対の自信を持つ。現在は、年間医業収入1億円以上の医院が3億円を目指すための仕組みづくり、組織作りに力を入れている。歯科界での突出した実績は歯科業界以外からも注目を浴びている。近年は夫婦で医院経営も家庭も成功させる「夫婦成功」にも力を入れている。