3つ目のチカラ「タフさ」
2015.10.16
皆さん、こんにちは。経営戦略研究所 株式会社 代表取締役 岩渕龍正です。
「医療経営コンサルタントに求められる3つのチカラ」の3つ目のチカラ「タフさ」についてお伝えします。
経営コンサルタントというと、スマートなイメージがあります。
スーツをビシッと着こなして、颯爽とクライアントに現れ、改善点をビシバシ指摘して、颯爽と帰って行く。
そんなのは幻想です。
現実は外資系だろうと、現場型だろうと、もっと泥臭いです。
弊社のコンサルティングスタイルであれば、基本的に、現場に訪問します。
そして、白衣を持参して、白衣に着替えて、現場でどのようなことが起きてるかを確認します。
その上で、現場のスタッフと一人ひとりと、ほぼ毎回、面談します。
面談する中で、いろんなことがわかってきます。
その人がどんな人なのか?
今、現場のスタッフはどのようなことに悩み、苦しんでいるのか?
現場のスタッフのモチベーションはどうか?
現場のスタッフと院長との信頼関係はどうか?
スタッフ同士の人間関係はどうか?
現場でどのような問題が起きているのか?
じゃあ、どうしたらそれらの問題が解決できるのか?
これらの情報を収集した上で、コンサルタントが自分で仮説を構築し、それをまた現場を確認したり、スタッフへの面談を通して検証していきます。
そして、最終的に、院長への提案を行っていくのです。
財務分析などを通して、何かが見えてくるわけではないのです。
数字的な問題は当然、あります。
しかし、それらの問題を解決するのは全て、現場での取組みでしかないのです。
また、どんなに正しい取り組みも、その医療機関で実践できるものでなければ、逆効果にしかなりません。
例えば、イチローのバッティングが素晴らしいからといって、小学校5年生の野球がまだ下手な子にやらせたりしませんよね?それと同じです。そのクライアントの現状を把握した上で、その医院に合った取組みを提案しなければ、逆効果にさえなりかねないのです。
そのような判断を毎日のように全国のクライアントで行っていくのです。
毎日、アウェーです。
精神的にも、肉体的にも、かなりタフでないと務まりません。
だからこそ、ずっと大企業で夜7時には会社を出るのが当たり前。土日祝も休みが当たり前。有給は全部消化するのが当たり前のような福利厚生が充実している大企業で育ってきてるような人では、かなり厳しいかもしれません。
むしろ、かなり困難な状況に追い込まれても、その逆境を自分の力で乗り越えてきたぐらいのタフさがないと厳しいかもしれないですね。
岩渕 龍正
歯科医院の移転、リニューアルの際の図面作成には絶対の自信を持つ。現在は、年間医業収入1億円以上の医院が3億円を目指すための仕組みづくり、組織作りに力を入れている。歯科界での突出した実績は歯科業界以外からも注目を浴びている。近年は夫婦で医院経営も家庭も成功させる「夫婦成功」にも力を入れている。