ライフプランナーの経験は医療経営コンサルタントへの転職にどこまで役立つのか?
2017.04.29
皆様、こんにちは!
経営戦略研究所㈱ 医療経営コンサルタントの山本です。
本日は、
「ライフプランナーの経験は医療経営コンサルタントへの転職にどこまで役立つのか?」
というテーマでお話したいと思います。
私は前職、外資系生命保険会社の外交員(ライフプランナー)として勤務しておりました。
社長杯という、高い基準を達成した人しか参加できない表彰式に参加させていただいたこともあります。
そんな私のライフプランナーとしての経験が、どのように今の仕事である医療経営コンサルタントに活かすことが出来ているのか、
詳しくご紹介したいと思います。
最も大きなものは、
『完全歩合制の経験』です。
この経験は、いわゆる経営者としての考えや、気持ちが非常によく理解できる経験となりました。
ライフプランナーという仕事は非常にやりがいのある仕事ですし、今でも自分自身がライフプランナーとして勤務できたことは誇りであります。
ですが、本当に難しい仕事なのです。
というのも、生命保険というものは、一般的にはイメージがよくない業界であり、
話を聞いたからと言って、全員が加入してくれるわけではありません。
商品が売りやすいものであれば別ですが、生命保険というものは営業の中でも1,2に難しい商品と言われておりました。
そして、先ほどお伝えした通り、会社に属しておりますが、給与は完全歩合制です。
文字通り、契約が取れなければ給料は0になるのです。
私が勤めていた会社は、毎週締めがありました。
毎週日曜日に締め、月曜日に会社に報告するというシステムでした。
会社にはノルマや決められた目標などは一切ありませんでした。
なぜならば、完全歩合制ですので、自分が成果を上げなければ給与がもらえないだけですからね。
ですがライフプランナーという仕事で成功したければ、最低でも1年間は毎週契約を取れなければ、
絶対に成功などできない、という文化がありました。
もちろん私も、その教えを素直に信じ、現にその通りに成果を上げていきました。
1週間で締めがありますので、1週間で5件の契約を取れる週もあれば、そうでない週もありました。
今まで経験のある方ならわかると思いますが、
日曜日の夕方になってもいまだに契約が取れないときは、本当に胃がキリキリしたのを今でも思い出します・・・
そして、わずか1週間でも挙績(契約)がないときの感情は何とも言い表すことのできない感情になるのです。
・上司になんて報告すればいいのか
・先輩たちに馬鹿にされるのではないか
などいろいろな感情がめぐるのです。
そして何よりも、契約が取れない日が続くと、
『このまま給料も少なくなってしまうのではないか・・・』
という不安が24時間ずっと続いていくのです。
この仕事をしているときは、いい意味でも『お金』ということが頭から離れることはありませんでした。
というと、ライフプランナーを経験されたことのない人は、
「本当に大変な仕事なんだな」と思われるかと思いますが、
私としてはこのような経験が今の仕事に活かされていると思います。
なぜならば、私たちのクライアントは歯科医院の院長だからです。
つまり、経営者です。その経営者の気持ちと同じような感情で仕事をした経験があるからです。
はっきり言って、サラリーマンしか経験されたことのない人には、わからない感情だと思います。
・新患の数が減ったらまずいのではないか
・今月の売り上げが低下しているが大丈夫なのか
・努力しているつもりなのに、なぜ成果が出ないのか
などなど、このような気持ちを真に理解できるのは、同じような経験を自分自身がした人間にしかわからないと思います。
私は個人事業主としての経験があるからこそ、歯科医院の院長の感情も理解できますし、その上で提案をしたほうが、
クライアントからの信頼につながると確信しております。