マネジメント未経験の場合、医療経営コンサルタントになるためにトレーニングしておけると良いこととは?
2018.02.06
こんにちは、経営戦略研究所の医療経営コンサルタントの渡邊です。
今回のテーマですが、医療経営コンサルタントにとって、
マネジメント経験はとても重要なものと言えます。
といいますのも、コンサルティングを行う対象のクライアントさんは、
一般企業のように管理職がいてマネジメントを行うといった体制が
最初から整っているケースがないことも多いです。
そのため、医療経営コンサルタントが組織のマネジメントに関わることが
成果をあげる時にとても大切になります。
ではマネジメント未経験という場合は、どのようなトレーニングをしておけると良いか、
私の経験をもとに3つお伝えしたいと思います。
私がオススメする1つ目のトレーニングの方法として、
組織の課題を「自責」で捉えて行動をするということです。
今のあなたの状況が例えば管理職でなかったとしても、
組織のあらゆる状態に対して常に自責で捉えるという姿勢で仕事と向き合うことで、
マネジメント経験に匹敵するほどの考え方を身につけることが出来ます。
例えば、自分以外の誰かがミスをした場合、
「自分はミスをしていないから大丈夫」という考え方では、
マネジメントは出来ません。
「なぜあの人はミスをしてしまったのだろう?」
「どのようにすればこのミスは防げたのだろう?」
「ミスが起きる前に自分には何か出来ることはなかっただろうか?」
このような視点で組織の課題に向き合うことが出来ると、
行動や考え方が変わってくると思います。
組織をより良くするために、自分が出来ることに取り組むことは、
管理職やマネジメントに直接的には携わっていなくても、
大切な考え方を身につけることに繋がります。
次にロジカルシンキングもトレーニングしておくことで、
マネジメントに活かすことが出来ます。
ロジカルシンキングが身につくと、
決めつけのマネジメントから卒業し、
向き合う人の状況を正しく理解し
解決策を一緒に考えてあげることが出来ます。
ロジカルシンキングを身につけるコツとしては、
物事を分けて考えるという癖をつけることが重要です。
「分かることは分けること」と教わりました。
感覚で物事を判断してしまう癖がついているという場合にはロジカルシンキングの
トレーニングをすることをオススメ致します。
例えば、営業職という場合、成績が優秀な子と、そうではない子がいた場合、
やる気だけで片づけてしまうケースが良くあります。
しかし、以下のように考えたりするといかがでしょうか
本人の行動(質・量)×周りの環境(社内でのキャラ・それ以外)=営業成績
このように考えると、ただのやる気の問題ではなくなります。
営業成績が優秀な子は実際には1回あたりの営業の質よりも量を優先していたりします。
一方で伸び悩む子は資料などをとてもキレイに作る一方で行動量が足りずに良い結果につながらない。
営業成績が優秀な子は自分の営業成績のために周りの先輩スタッフへどんどんと聞いていきやり方を真似していく一方で、
成績が出せていない子は遠慮してなかなか聞けずにむしろ先輩のフォローや社内にかかってくる電話対応を多くしている。
組織としてはどちらも大切な存在ですが、営業成績をあげてあげたいという場合は
このハイパフォーマンスの方が共通で持っている行動特性を探して、
それを持っていない人でも同じように出来る仕組みづくりを考えていけると、
実現出来たりします。
3つ目のトレーニング方法はとにかく相談に乗るということです。
たくさんの人の相談(オン・オフ問わず)に乗ることで
マネジメント経験が身につきます。
頭で考えたことを伝えても響かない時もありますし、
感覚で言ったことが図らずも相手の心に響く時もあります。
先ほどの話と矛盾するようですが、マネジメントは人と向き合う領域のため感覚も養うことも大切です。
私は一つの指標として人のことを考える時間を作っていました。
「どのような言葉をかけてあげれば良いか」「自分が話さずに話を聞く時間を設けよう」
そのように目的を持って接していくことでトライ&エラーの経験をたくさん積むチャンスは
周りにあふれていると思います。
いかがでしたでしょうか?
こんなことは既にやっている!ということもあったのではないでしょうか?
あなたが今リーダーなどのマネジメントに携わっていなかったとしても、
日々の業務を通してトレーニングが出来ることだと思います。
ぜひ試してみてください!