【SE経験やPG経験が活かせる!?】医療経営コンサルタント
2018.02.26
こんにちは。経営戦略研究所のコンサルタント、岡本です。
私は経営コンサルタントになる直前は、某ERPパッケージソフトの開発・販売を行っている会社で会計コンサルタントとして働いていました。
ERPパッケージソフトというのは人事や経理部など、バックヤードで使われる基幹システムだと思ってもらえるとイメージしやすいかもしれません。
コンサルタントからコンサルタントへの転職?
と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、当時の業務内容は「自社のパッケージソフトを導入している企業からの問い合わせ対応」が7~8割。
特に会計ソフトの場合は、エラーやトラブルでシステムが動かなくなると、支払いができなくなったり、社員が交通費精算をできなくなったり、会計の月次処理ができなくなったりと非常に影響が大きいため、夜18:00にトラブルの連絡をもらえば、翌10:00頃まで寝ずに対応!みたいな事も日常茶飯事でした。
その為「会計コンサルタント」という職種名ではなく、「自社ソフトのトラブル対応コンサルタント」くらいの名称の方が正しかったと思います。
そのような経験から私自身もある程度のシステムや簡単なプログラムの事は分かるようになったのですが、実は、今の仕事でこの時の経験が非常に役に立っています。
医療コンサルタントってそんなにパソコン使うの?
とお思いの方も多いかと思いますが、経営は「マーケティング」と「マネジメント」に分けて考えることができます。
その中で特に「マーケティング」においては、検索連動型の広告を設定したり、院内で使うパンフレットやポスターの作成、HPのコンテンツ制作・HPの解析や改善提案、SEO対策、SMO対策、院内で流す動画の制作、何よりも毎月の数字をきちんと把握する。これらは全てパソコンを使って行う業務です。
例えば医院に訪問した際に、HPのコンテンツを制作しよう!となれば、院長から聞いた話しを元に、コチラで原案を作成します。その時の文字入力のスピードが早ければ、訪問時にコンテンツを完成させることもできますが、入力スピード次第では完成が後日になってしまいます。このスピード感が大きな差となってくるのです。つまり「ブラインドタッチ」だけでも、大きなアドバンテージになるのです。
他にも、毎日の数字を手書きで記入し、毎月手計算で合計値を出しているような作業を、エクセルでぱぱっと式を入れてあげる。これだけで受付スタッフの業務負荷を軽減させてあげることが可能になります。
「対人スキル」
は医業経営コンサルタントの中でも非常に重視される能力です。「人と話すのは嫌だ!」という人には向いていません。
経営者である院長の気持ちや、そこで働くスタッフの気持ちを理解しながら成功への道筋を描いていく必要があります。
この成功というゴールを明確にして、そこに至るまでの道筋を考え、1つずつ展開していく、というのはまさに開発者が求められる論理的思考能力が発揮される瞬間でもあります。
Dを達成させるためには、Cが必要、Cを行うためにはBが必要、Bを行うには、まずはAから手を付けていきましょう。と理路整然とした道筋を描けるのは、SEやPGをされていた方の方が得意なのかもしれません!
現在、SEやPGをしているけど、なんとなく一生この仕事をしていくのかな?不安だな?でも、人と接する仕事に付いたことがないから経営コンサルタントは無理かな?
そんな風に考えている方もいらっしゃるかと思いますが、そんな事はありません。
歯科や業界知識は後からいくらでも習得可能です。PCスキルや論理的思考能力に関しては、大きなアドバンテージをお持ちな状態です。後は「人と話す事が嫌いではない」という事に加えてどれだけ本気で仕事に取り組めるか。
これだけで自身のキャリアは大幅に変えることができると思いますよ!
岡本 雅史
早稲田大学ラグビー部では13年ぶりの大学日本一に貢献。前職の大手求人広告会社在籍中はチーフとして全社MVPを受賞。その後、会計保守コンサルタントに転職し、大手企業を担当。大柄な身体に似合わない高いPCスキルと営業で培った実行力と共感力で成果を出している。