様々な規模の組織のマネジメント経験は、 医療経営コンサルタントのマネジメントにも活きるの?
2018.04.09
こんにちは。経営戦略研究所のコンサルタントの渡邊です。
本日は様々な規模の組織のマネジメント経験が
どのように医療経営コンサルタントに活きるかを
転職後の実体験としてお伝えしていきたいと思います。
私は医療経営コンサルタントへ転職する前、大小様々な規模の組織で、
育成や教育、チーム作り、業績管理、プロジェクト推進などのマネジメントを行っていました。
2人~3人の少数規模から、40人~60人といった大規模の組織など
様々な規模を経験してきました。
このような様々な規模でマネジメントにしっかりと向き合ってきた経験は、
今の医療経営コンサルタントの仕事にそのまま活かすことが出来ています。
活かせているポイント① 様々な規模の医院さんの課題を捉える力
私が現在伺っているクライアントさんはスタッフ数が4名の医院さんから、
スタッフ数50名の医院さんまで様々な規模のクライアントさんがいらっしゃいます。
規模の大小によって、マネジメントの果たすべき役割は異なります。
例えば、3人~4人であれば1人1人と向き合うことが可能ですが、
50人ともなると1人1人に対して向き合い面談をするということは物理的に不可能になります。
どちらが難しいという話ではなく、起こる問題なども変わっていきます。
大規模組織であれば分業体制を進める蛍光と、情報共有の重要性はより高まります。
小規模組織であれば分業体制は作るというよりは、1人あたりの個の力を高め
業務範囲をいかに広げるかということが重要だったりします。
このように組織規模によって異なる課題を捉える力は、
実際に経験しその組織規模の中にいる人との会話によって培われます。
このような経験は業種、業界問わず応用が可能です。
活きるポイント② マネジメント経験を通して身につく力
多くの現場でのマネジメント経験があることで、
ある力が身についていくと思います。
マネジメントの経験は対人力を培うと考えています。
マネジメント力という言葉を聞くと皆さんは何かテクニックや、取組みで何とかしようと
考えられる方がいますが、マネジメントとは私は「人と向き合う」ということだと思います。
100人いたら100人の人生があり、誰一人として同じ状態はないのですが、
目の前の方の悩みに対して一生懸命向き合っていると、自分が投げかけた言葉や、
サポートした内容、タイミングとそれに対する結果は自分の経験として蓄積していきます。
先日ご家庭の事情で退職される幹部のスタッフさんと最後の面談を実施した際に、
「毎月渡邊さんが来て話を聞いてくれることを楽しみにしていました。ありがとうございます。」という感謝の言葉を頂けました。
ティーチングとコーチングなどと言われますが、スタッフの状態をしっかりと把握し、
あえて何も伝えず聞くという道を選択する時があります。
私は、「人は弱くて強い」と思っています。
弱いからこそ他の人の協力は必要ですが、
自分で乗り越えていく強さも持っているという考え方です。
マネジメントとは、その人の成長を信じて、その人の状態を考えながら、
乗り越える環境をつくってあげることがポイントだと思います。
そのような対人力は多様なマネジメント経験の中で培われると思います。
活きるポイント③ リーダーの状況把握
マネジメントを行うリーダー自身のの状態によって、上記のような取組みが困難に感じることがございます。
小規模であれば、プレイングマネージャーとして忙しい状態で教える、
大規模な環境であればスタッフの状態がなかなか見えづらくなるなど、
様々な原因でマネジメントを行うことが難しくなります。
相手の状況もそうですが、何よりも自分の状態によって気づかない間に出来なくなってしまうということがあるのです。
コンサルタントとしては院長先生にアドバイスする時にこの経験が活きます。
院長先生がどのような状態かを、自分が経験している事でわかっていても出来ないという状況を理解することが出来ます。
それによって通り一辺倒ではなく、お伝えするアドバイスも変えていきます。
いかがでしたでしょうか?
しつこいようですが、マネジメントは人と関わることですので、やり方だけ知っていても出来ません。
それは、今目の前にいる人といかに向き合ってきたかどうかが重要だと思います。
もし様々な組織でのマネジメント経験があれば、医療経営コンサルタントの仕事にはとても活きると思います。
最後までご覧頂きましてありがとうございました!
また次回のブログでお会いしましょう!