会社都合での異動命令が出た経験は面談の場で活きる!?
2018.05.05
こんにちは。経営戦略研究所株式会社の山ノ内です。
本日は、会社都合での異動命令が経営コンサルタントとしてどう生かされているかについてお話します。
まず、当社のコンサルティングスタイルについてお話をしたいと思います。
当社は、クライアント先の院長や院長婦人などの経営者だけでなく、そこで働く全ての従業員の方と『個人面談』を行います。その面談は正社員だけに留まらず、パート従業員とも行います。そして、この面談は1年に1回や半年に1回という間隔ではなく、毎月1回の訪問ごとに行います。
この理由は、提案が机上の空論で終わることなく、しっかりと現場で実践するために行っています。
私たちの提案の多くは、そこで働く従業員が行動を起こし、実践してくれることで成果に繋がります。そのため、従業員の働く環境、モチベーションによって、大きく左右されます。この現状把握をするために最も効果的なのが個人面談になります。毎月の個人面談で状況を把握し、提案する内容・提案するタイミングなどを決める必要があるのです。
では、この面談に今までの経験がどう生かされているのかについてお話します。
私の前職はMR(医薬品情報担当者)です。約8年間をMRとして従事してきました。この8年の間に3回の異動命令を受けています。
異動経験のある方は共感頂けると思いますが、同じ会社・同じ職種でも、担当するエリアや所属先の上司が異なれば、異動先は全く違う組織になります。
「本当に同じ会社?」
と思うこともありました。勿論、組織全体のベクトルが一緒で異動先も遜色ないという方も中にはおられると思います。ただ、少なくとも私は違いました。
「担当先の患者層の違い、それに伴って販売する品目の優先順位の違い」
「顧客の出身大学の違いから影響を受ける医薬品の使い方の違い、それに伴って導入からクロージングまでの違い」
組織内で言えば、
「上司の評価基準の違い」
「報連相のやり方の違い」
「提出物の出し方の違い」
などなど。数え上げたら切りがありませんし、同じことを探す方が大変です。
そのため、異動先ではおのずと「エリア内で優先順位が高いこと何か?」「社外・社内で上手く対応するにはどうすべきか?」などを考え・行動する癖がつくようになりました。
実は、歯科医院のコンサルティングにも『現状把握力』と『対応力』が重要です。
お伺いするクライアントも同じ歯科医院の経営をしていますが、医院によって、抱える問題や状況は全く異なります。医院の抱える問題を解決するには、固定観念を持たずに現状を把握する能力が必須です。
そして、問題解決のキーとなる従業員の行動と実践には、従業員との信頼関係を構築することが必須です。従業員一人一人のタイプは異なります。その一人一人に対して、初回の個人面談から相手を不快にさせず、親近感を沸かせる対応力が必要になります。
この『現状把握力』と『対応力』は前職の異動経験によって、養われた部分が大きいと感じています。
個人面談では今までの生き方・経験が強く影響されます。
当社のコンサルティングスタイルは、今までの生き方・経験に自信のある方には最高の活躍の場になるかもしれません。