医療経営コンサルタントになるために知識をストックする方法
2018.12.15
こんにちは。経営戦略研究所の五島です。今回は医療経営コンサルタントにとっての「知識の大切さ」をお伝えしようと思います。
私たちは歯科医療に特化したコンサルティングを行っています。業界に特化しているので、その業界のことだけを深く知っておく、理解しておく必要があるのはもちろんです。しかし、正確には医療”経営”に特化しています。医療コンサルティングの知識+経営コンサルティングの知識の両方が必要です。
特化型だからといって、知識が少なく済むのではありません。マーケティングとかマネジメントの王道知識が必要になることもあれば、消防署の設備点検の定期報告って必要なのかとか、indeed はどう登録するのかなどの現場超密着の細かい知識まで使います。2018年12月では indeed のCMがバンバン流れていて必須の知識ですが、数年後はどうなっているかわかりません。きっと知識もアップデートしないといけないでしょう。
さて、新しくコンサルタントになりたいという新入社員が入ってきたとします。たとえば、弊社の場合だと医療業界の知識と経営コンサルティングの知識をがっつり学ぶカリキュラムが組まれていますが、特に経営コンサルティングの知識そのものについては、入社前から学ぶことはできます。でも事前にある程度は学んでおくと、後先の知識を身に付ける負担が減ります。
現在、経営に関するたくさんの本が出版されているので、まずはライトなビジネス書から読んでおいてほしいです。ちょっと知識を持っている人たちは『●●が9割』とか『★★はするな!』のようなビジネス書を「役に立たない」などけなすことがありますが、まったく気にする必要はありません。
そういう人たちだって、なにかしらの入門者の頃には簡単な本から読み始めているはずなのです。ライトなビジネス書を読み始めると、周りから皮肉で「意識が高くなった」とやゆされることがあるかもしれませんが、それも気にする必要はありません。そんな足の引っ張り合いから脱するために学び始めたのですから。
ライトなビジネス書の選び方ですが、書店で平積みのもので気になる本をまずは1冊購入すればいいです(1冊1300~1800円くらい)。ただし、巻末に「参考文献」が紹介されているものがいいでしょう。10冊ほど読んだら(だいたい同じ内容だし、5~10冊で十分なのです)、次のステップです。これまで読んだ本の巻末にあった「参考文献」の中から、興味があるものを1冊選んで読んでください。今度は本の値段がちょっと上がってるはずです(2000~3000円)。「ライティング」など分野を特化して、読んだほうが効率的だと思います。好きな分野が見つかれば、さらに学ぶのもよいでしょう。
知識は知っているだけでは使えませんが、知らないより知っておいたがいいのは間違いありません。クライアントから質問があれば、即答できることもコンサルタントには必要です。そのためにはたくさんの知識が必要なので、勉強好きの素質は必ず必要ですね。
五島 光
元関西の進学塾の先生で中学受験・高校受験生を指導。わかりやすい授業で人気を博す。コンサルティングでは、スタッフ数名から数十名のところまで個性的で幅広い歯科医院とじっくり向き合う。クライアント数は社内一。マーケティング、マネジメント、TC育成など仕組みづくりに粘り強く取り組むのが得意。「勉強好き」も社内一で、現在、社会人大学院で経営学を学んでいる。第1期から歯科医院スーパーTC育成塾メイン講師を務める。