プルデンシャル生命から転職して~4年経ったからこそ、言えること~
2020.04.17
世の中には、プルデンシャル生命に転職するための情報はありますが、
意外とプルデンシャル生命をやめて、同業ではなく、他業界でどのように活躍しているのか、
プルデンシャルに転職したことはぶっちゃけ良かったのかどうか?
という情報はないので、私の経験ベースですが、お話したいと思います。
まぁまぁフランクに書いておりますので、ご了承ください。
すみません。プルデンシャル用語も若干出ます。
私がプルデンシャル生命を退社したのは、2016年6月末の事でした。
結論から言えば、今はプルデンシャル生命から転職し、今の職につけた事は本当に感謝していますし、
この決断は間違えていなかったと思っています。
ただ、プルデンシャル生命をやめると決断し、退職までの1~2ヶ月、
こんなに感情が揺れ動き、そして大人になって毎日涙したことはありません。
多分、今振り返るとそこまで追い詰められていたのだと思います。
プルデンシャル生命でのTAP中
プルデンシャル生命に転職し、丸2年くらいはある程度は順調でした。
収入的にも、前々職から比べると一時3倍以上になり、お客様からは、
「こんな話聞けなかったよ!ありがとう!」
と言われ、自分自身に大きな自信と、プルデンシャル生命に属しているという誇りを持って仕事をすることが出来ていました。
オーダースーツとオーダーシャツ、ブランドのネクタイと、
スコッチグレインの革靴(POJあるある)を履き、
「俺ってイケてるっしょ」
と肩で風を切っていたのを覚えています。(笑)
ただ、X(ベース)のリストが徐々になくなり、紹介でY、Zと続くのもそこまで多くはなく、
また私が転職した当時はまだ26歳だったので、Z2(友達から数えて3人目)くらいになると新卒の社会人、
というように3年目のTAPOFFを迎えた時には焦りしかありませんでした。
しかもその時に結婚。
奥さんを絶対幸せにすると誓ったのだから、どうにかして稼ぎ続けなければと思っていました。
幸いにも、製薬会社でMRとして勤務していた時から良くして頂いている医師の紹介もあったので、
大きい契約になることがあり、ある程度の生活は出来るレベルでした。
ただ、将来には不安しかありませんでした。
挙績がなく、月曜のミーティングで
「先週はタコでした」
と報告するのが嫌で、月曜のミーティングがだんだん憂鬱になっていく。
同期入社の中では、輝かしいほどの成績を残している人もいて、
「俺もこんなはずじゃなかったのに」
と悔しい毎日を過ごしていました。
それでも新しい人に会い続け、いつでも明るくふるまい、
「成功している山本峻士」を演じ続けることに、次第に不安は大きくなるばかり。
家に帰ると、生まれたばかりの長男を抱える妻に不安にさせるまいと、
普段通り演じようとしていました。
でも、プルデンシャル生命をやめるという選択肢は1㎜もありませんでした。
理由は単純。お客様と約束したから。
プレゼンの時に「私が○○さんの担当者として、万が一があってもなくても一生担当させていただきます」
こう約束しているのですから、約束を破るわけにはいきません。
ましてや、MRから転職するときに、保険屋に転職するという事で、
散々白い目で見られました。だから、
「こいつらが足元にも及ばないレベルまで成功してやるからな」
と、自分自身に誓ったので、易々と転職するわけにはいかなかったのです。
プルデンシャル生命のライフプランナーという職業に誇りを持っていたので、
なんとか続けたい、その一心でエグゼの先輩などにも相談をたくさんしました。
そんな気持ちで、TAPOFFから約2年、なんとか食らいついて頑張っていました。
なぜプルデンシャル生命から転職を決意したのか?
本題はここからです。(笑)
私はプルデンシャル生命に入社してから3カ月に1回、ずっと続けている事がありました。
それは、
・自分自身の現状
・この3カ月の目標
・具体的アクションプラン
を東京駅のペニンシュラホテルのラウンジでみっちり3時間考える時間を設けていました。
なぜ、そんな場所でやっていたかと言うと・・・
上質空間の方がプラスな発想が生まれると思ったことと、
周りの人たちは昼間から優雅な時間を過ごしている人ばかりなので、
「こいつら~!」と自分の中で反骨心を芽生えさせるためでした。(笑)
話は脱線しましたが、自分自身の将来に焦りが芽生え、
酷いときには円形脱毛症になり、新しいスーツも買えず、
下手したらその辺のサラリーマンよりも自由に使えるお金は減ってきたのでは?
というとき、そのペニンシュラホテルで自分の将来を考えた時、
「そもそも俺はなぜプルデンシャル生命に転職してきたのか?」
考えました。自分がプルデンシャル生命に入社した時は、
物心共に自由な生活を送っていて、サラリーマンでは考えられない収入を得て成功者になりたいと思ったから転職したのです。
でも現実はどうか?
自由なお金もわずかで、アポイントも空きが目立ち、今月の見込みを作るのもやっとの状況で、
自分自身の理想とは天と地ほどの差がありました。
んじゃ、その理想まで何が何でも行ってやる!というほどの野心を今でも持っているか?
と自分に投げかけた時、自分からすぐに「YES」とは返ってきませんでした。
プルデンシャル生命にい続ける事が、お客様との約束だったので、それを破りたくはない。
年収○,000万円以上の先輩方にも、たくさんの時間を使っていただいたので、
何とか先輩方に恩返ししたい。
ただ、自分自身はまだその時29歳になったばかりで、これからまだまだチャンスがある。
だったら、次の道で、この悔しさを晴らすくらいチャレンジしたらどうだろうか?
正直こんな簡単に即決できたわけではないですが、次第にこう思うようになりました。
一度そう思ってしまうと、繋がるはずのTELアポも繋がらず、Nになる予定の商談もNにならず・・・
「なんで自分は惨めな奴なんだろう」
と自己否定をする始末・・・
もうこれ以上続けたとしても、プルデンシャル生命にいるよりも、
また0からリスタートするべきだと決意を固めました。
そして支社長、所長に相談。絶対止められると思いましたが、
僕の将来を考えてくれ、ライフプランナーをやめることを承諾してくださいました。
その足で自宅に帰り、妻に報告。
始めは「ライフプランナーを誇りに思っているんだから、もう少し頑張れば?」
と言ってくれましたが、僕の想いが固いことを理解し、承諾してくれました。
そこから、自分のお客様に退職することを報告しました。
「ずっといてくれると言っていたのに。だから大切な家族も紹介したのに」
と何人もの人に言われて本気で鬱になるかと思いました。
本気で向き合い、それに応えてくれたお客様。
この人たちを裏切りたくないという一心で頑張り続けました。
でも、実際は裏切ってしまった。
実はこの気持ちが、今の自分自身の仕事のモチベーションに繋がっています。
何年か後に、
「山本さん、転職して良かったですね。こんなに活躍している人が担当者だったなんて、嬉しいですよ」
と言ってもらうためには、転職した先で成功をおさめるしかないんです。
ましてや大好きなプルデンシャル生命出身ですから、
「プル出身って、こんなもんなんですね」
とは死んでも言われたくない。
「やっぱプルデンシャル生命出身ってすごいですね!」
と言われる仕事をしなくてはと思っております。
最後に・・・
プルデンシャル生命でもライフプランナーは既に4500人を超える人数と聞いています。
もちろん全員に成功してほしいと思っていますが、
残念ながら過去の僕のように、葛藤している人も少なからずいると思います。
そして、誰にもその本音を打ち明けられず、苦しい思いをしている人もいるのではないでしょうか?
でも大丈夫です。自分1人の経験でしか語ることは出来ませんが、
プルデンシャル生命で培った、セールスプロセス、そして仕事に対する意識は必ず他社で活かせます。
プルデンシャル生命のように、ここまで真剣に仕事について考えさせられ、
お客様について考えさせられ、会社について考えさせられる環境はないのではないでしょうか。
毎日、毎週、これほど一喜一憂できる仕事はないのではないでしょうか。
今どきこんなに悔しい、嬉しい思いが出来る仕事が他にあるでしょうか。
それは絶対に大手企業などでは味わえない経験だと思います。
その経験の1つ1つが他社で働いている人間には決して味わえない事だと思います。
ただ、プルデンシャル生命のライフプランナーに固執しすぎて、
自分の将来の可能性をなくしてしまうのは、もったいないことです。
僕は今の仕事につき、社内の先輩や仲間に助けられながら、
セミナー講師をさせていただいたり、
クライアント先に満足度の高いコンサルティングが出来ているのは、
間違いなくライフプランナーの経験があったからです。
そして今では、プルデンシャルのような完全歩合制でなくとも、
通常のサラリーマンではなかなか稼げない給与を頂く事ができています。
プルデンシャル生命以上に、この仕事や環境、クライアント、仲間の事が大好きで、
こんなに毎日が充実している仕事を付ける事に感謝しています。
「プルデンシャル生命をやめる」
この決断が出来たからこそ、そしてその辞めるという事実を素直に自分自身が受けとめ、
また0からリスタートして、絶対成功してやるんだ!
と覚悟を決められたからこそ、今の自分自身があると感じています。
ぶっちゃけ、このコロナ問題において、あまりうまくいっていないライフプランナーは更に苦しい思いをしているのではないでしょうか?
私のように、今一度自分自身の将来を冷静に考え、そしてどうしたら自分が望むような将来を思い描けるようになるのか?
時間を作ることを心からオススメ致します。
PMA!PMA!PMA!