経営コンサルタントでしか感じることの出来ない感動エピソードとは?
2021.11.08
皆さん、こんにちは。
経営戦略研究所 経営コンサルタントの山本峻士です。
私も歯科医院専門の経営コンサルタントとして既に6年目が経とうとしております。
現在では約25軒を担当し、年間で150件を超えるコンサルティングを行っております。
「経営コンサルタントって何するの?」
と聞かれることがあるのですが、正直言って一言で説明するのがかなり難しいです・・・
でもこの仕事を既に6年経過しておりますが、未だに「こんなに楽しい仕事はないな」と日々感じながら仕事をしております。
クライアントとの付き合いもかなり長くなり、今では私がお伺いするたびに、毎回楽しみにしてくれるクライアントも増えております。
毎年誕生日にもたくさんお祝いをしてくださっております。
◆詳しくは私のInstagramも御覧ください
https://www.instagram.com/shunji.yam/?hl=ja
コンサルティングにお伺いする前は、歯科医院の経営に深く悩み、落ち込んでいるような院長先生が、今では毎日充実しています!と言ってくださるクライアントも増え、本当に心から必要としてくれていることを実感することが出来ております。
この仕事を6年もやっていると、私自身も感動するようなエピソードがいくつもありますが、今回は特に私が最も感動したエピソードをご紹介したいと思います。
◆借金○千万円からの継承で地獄のスタート
私が新人コンサルタントのことから担当しているあるクライアントがあります。そこの医院は決して大規模な歯科医院ではなく、ユニットは3台、月間の売上も日本の平均ほど。決して最初から順調な歯科医院とは決して言える歯科医院では有りませんでした。
院長先生、そして歯科医師である院長夫人、歯科衛生士が1名というかなり少数で診療を行っているところでした。
またそこの医院は、大通りからも1本離れていたこともあり、新規の患者さんの数も少なく、当初新人コンサルタントであった私に、代表の岩渕は「ここの歯科医院さんは決して立地も良くないし、建物としての視認性もあまり良くないので、ここの医業収入を伸ばすのはかなり難しいと思うよ」と言われておりました。
しかもその歯科医院さんは、お父様からの継承でなんとお父様から歯科医院自体を継承しただけでなく、多額の借金を抱えたまま継承をしており、非常に苦しいスタートでした。
「正直移転できるのであれば移転した方がいいのでは・・・」
そう思っておりましたが、そこの院長先生が私との経営相談の時に
「私は父から譲り受けたこの歯科医院でなんとか成功させたいのです」
こう熱い思いを訴えかけられました。
なんとかこの先生の気持ちに応えたいという気持ちと、社長が難しい案件と言っているのであれば、なおさら成果を出してやろうという強い信念を私自身も抱いておりました。
当初は非常に業績を上げることは簡単では有りませんでしたが、その先生は保険外診療が得意であり、素晴らしい技術をお持ちだったので、その技術力をなんとかアピールできないかと、私も一生懸命ホームページを作成したり、チラシを作成したり、院長先生自身の患者様へのカウンセリング方法などを1つ1つ振り返るなど、丁寧にコンサルティングを行い、次第にその業績は、コンサルティング訪問当初から徐々に伸びていきました。
訪問して2年が経つ頃には、業績も約2倍に増え、院長先生自身の役員報酬も決して高くないところから、徐々に豊かな生活を過ごすようになっていき、「山本さんが来てくれたおかげで、夢見たいな毎日を過ごすことができていますよ」と言ってくれるようになるくらい、信頼をおいてくださるようになりました。
ある日、その先生から突然の連絡が・・
「実は父が先日亡くなったのです」
私はとても驚きましたが、それと同時に、
「今まで父に対して、一度も感謝の気持ちを伝えたことはありませんでした。あれだけの借金を残して、僕にこれだけの苦労をさせて・・・でも、亡くなる直前、初めて父に「ありがとう」と言えたんです。それもこれも、これだけの歯科医院を作る事ができ、お金の心配もなく、そして自分の好きな治療が出来ているこの環境が作れたからだと思います。本当にありがとうございます。」
と、私に言ってくださったのです。
この時、この仕事は単に経営面のサポートをしているのではなく、院長先生自身の人生豊かにすることのできる、本当の意味で人のためになれる仕事であることを感じることが出来たのです。
また、ここの歯科医院でのエピソードには続きがあります。
今年に入ってから、コンサルティングにお伺いし既に6年目となりました。
コンサルティング当初から考えると今ではその当時から業績も3倍位以上となり、ユニット3台から5台に増設することなったのです。
普段の歯科医院での移転や増設の場合、デザインや図面のアドバイスなどを行うのですが、増築前に院長先生からこのような相談を受けました。
「今回に関しては、できれば妻にデザインなどを任せたいんです」
私は、きっとなにか理由があるんだろうなと思ったので、
「そうですね、奥様のお好きなようにデザインしてもらいましょう」
とはっきりお伝え致しました。
ただ明確な理由はこの時、お伺いしてはいませんでした。
無事に改築が終わり、とても素敵なデザインの診療室が出来上がった時に、奥様に
「とても素敵なデザインですね」
とお伝えした時に、奥様がこのように仰ったのです。
「これはきっと主人からのプレゼントなんだなって思ってます」
ここのご夫婦にはお子さんがいらっしゃいませんでした。理由や経緯はもちろん伺っておりませんが、きっと何かしら過去に様々な苦難や葛藤があったことと思います。
そんな苦難を乗り越えた上で、今までの感謝の気持ちを込めた院長先生から、奥様へのプレゼントだったのです。
その時に奥様のお顔が今でも忘れられません。
私とこの先生方とのお付き合いはたった6年ほどですが、
これほどまでに院長、そしてそのご家族に深く関わり、すべての方を豊かにすることのできるこの仕事は、きっと他にはないんじゃないかなと思います。
私自身、この先生方を家族のように大切にしたいという気持ちでコンサルティングを行っております。
こんなやりがいを持てる仕事だからこそ、もっともっと多くのクライアント先を豊かにしたいと考えております。