私が医療経営コンサルタントを目指したきっかけ
2015.06.19
今日から6週に渡って、私、五島 光(ごとう・ひかる)がエントリーを書いていきます。お伝えする内容の主なところは、前職から医療経営コンサルタントになるまでのお話です。
記念すべき第1回目は「医療経営コンサルタントを目指したきっかけ」です。前職に何をしていたのかの詳細は次回に譲るのですが、いまの職種を目指したきっかけはとてもあいまいです。
前職にアルバイト時代も含めて5~6年いたのですが、「このまま勤めたらどうなるか」という先がなんとなくわかってきました。退屈な人生というか、まあソコソコに生きて終わっている自分を見通せた気がしました。
刺激がありすぎても困るけれど、平凡すぎるのも困る。振り返ればおこがましいというか、その職業に対して失礼極まりないのですが、当時はとにかくそう思えたのです。そして、「このままでいいのか?」という気持ちが湧いてきました。
転職にあたっては、教えたり、学んだりするのは好きだったのと、神田昌典さんや佐藤昌弘さんたちの本・DVD・CD教材で学んでいたので、経営コンサルタントという職業はどうかと思い至りました。ちなみに、神田さん関連のセミナーにはいろいろ自費で出ていました。
ひとことでコンサルタントといっても、いろいろ種類があります。大きく分けると2タイプ。大会社を付き合う戦略系コンサルタント、現場に張り付いていっしょに活動する実務系コンサルタントです。
前者は経歴が超立派でないとムリだし、大会社はよくわかりませんので、選択肢には入りません。後者で、経営者の身近にいられて直接学べる環境(つまり、規模が小さい)のコンサルティング会社を選ぼうと決めました。
そして、いくつかの転職サイトに登録をして経営コンサルタントの求人に応募をしました。応募したといっても2つくらいです。検索しても、求人数が少なかったです。「コンサルタント」と書いてあっても実態は「営業」という求人は多かったですけど…。
応募先の1つは銀行出身の方がされていたコンサルティング事務所(名古屋)で、地元の人を優先する理由でNG、もう1つはいろいろ本も出しているコンサルタント集団の会社で「もうちょっと経験積んでから」ということでNGでした。
「この先、どうするかな~」と考えあぐねていたのが、2006年5月。ゴールデンウィークにはジェームス・スキナーさんが開催している「成功の9ステップ」というセミナーの受講を決めていたので、とにかく何かヒントを得ようと思って参加しました。そのとき、まさか運命の出会いが待っていようとは!
(続く)
にしようと思いましたが、そのまま書きます。
「成功の9ステップ」の講座中、ワークがあるのですが、参加者たち(たしか400人くらい)に混じって、すでに受講したことがある方がボランティアスタッフとして参加されていました。
その中に一際目立つ存在があったのです。参加者と真剣に向かい合って、献身的に演習をサポートしている姿には感銘を受けました。「どうしてそこまでできるのかな?」「これまで自分の周りを思い出してみても、あれほど誰かのために尽くせる人は見たことがない」と思いました。
そうなると「あの人、いったい誰?」という疑問が湧いてきます。グループを組んでいた人に質問してみると「あの人は岩渕龍正という人で、歯科業界では有名な人。経営コンサルタントをしている」と答えてくれました。
セミナー終了後、検索をして現在の会社のことを知りました。なんと、経営コンサルタントの求人までやっている! 迷わず応募をしました。そしていま、ここにいます。
以上が、医療経営コンサルタントを目指したきっかけです。目指したというより、なった、のほうが正しいかもしれません。いわば「必然的な偶然」です。キャリア形成理論でいうなら「プランドハップンスタンス」のような。
人生、どこでどうなるかはわかりませんが、何か行動をしておくことの大切さを医療経営コンサルタントになる前に実体験として学べたのはとてもよかったと思います。
五島 光
元関西の進学塾の先生で中学受験・高校受験生を指導。わかりやすい授業で人気を博す。コンサルティングでは、スタッフ数名から数十名のところまで個性的で幅広い歯科医院とじっくり向き合う。クライアント数は社内一。マーケティング、マネジメント、TC育成など仕組みづくりに粘り強く取り組むのが得意。「勉強好き」も社内一で、現在、社会人大学院で経営学を学んでいる。第1期から歯科医院スーパーTC育成塾メイン講師を務める。