私の学生時代
2015.09.04
経営戦略研究所 代表取締役 岩渕龍正です。
「新卒から医療経営コンサルタントになるには」第2回は「私の学生時代」についてお話したいと思います。
前回、散々、偉そうなことを申上げました。
ごめんなさい。
私には皆さんに偉そうに言うほどの学生時代の実績は何一つありませんでした。
ですので、私の会社に学生時代の私が応募してきたら、書類選考で落としていた可能性が高いです。
「特に、何もないですね」と。
しかし、私にはひとつだけ、学生時代にやっておいて本当に良かったと思うことがあります。
それは先ず、経済学部経営学科に入ったことです。
同じ経済学部の中でも、経済学科と経営学科に分れていました。
そのような大学も多いと思います。高校生からすれば、経済学科も経営学科も同じだと思うかもしれません。
しかし、実際には全く異なります。
経済学科はマクロ経済的なことを主に勉強します。
しかし、経営学科は経営について学ぶのです。
ですから、全く異なります。
そういう意味で、私が勉強した経営学科の内容は特に、経営コンサルタントになる上で、非常に役に立ったと思われます。
また、私は大学のゼミでマーケティングのゼミに入らせてもらいました。
このゼミで江口先生という生涯の恩師に出会うことが出来た。素晴らしい仲間に恵まれたことが大きかったと思います。
そこで、大学で学んできた経営とマーケティングが最も活かせる仕事として経営コンサルタントを目指したのです。そういう意味では、しっかりと筋が通っています。特に、何かの実績があったわけではありませんが、きちんとした考えがあって勉強し、仕事を選んだのは良かったと思います。
よく、「中小企業診断士の勉強をした方が良いのか?」と思ってる学生さんがいるようです。
確かに、それもありだと思います。
全然、経営とは関係ない、文学部にいる。だけど、経営コンサルタントになりたい。だから、中小企業診断士の勉強をする。それは非常に素晴らしい心がけだと思います。
しかし、まだ一度も社会に出たことがない学生が知識だけで中小企業診断士の勉強をしても、どんどん、頭でっかちになるのではないかとかえって心配です。
それであれば、その時間で完全歩合の営業マンのバイトでもして、営業所内でトップ営業になった方が実績が出来ますので、大きな経験となるのではないかと思います。
勉強ばかりしていると、能力の一部は鍛えられます。
しかし、人柄とタフさに磨きがかからないのです。
自分自身がピンチに追い込まれ、その逆境に耐えて、周りを巻き込んで成果を出していくそんな機会を学生時代に仲間とぶつかりながら、持つことが出来た人は会社からも高く評価されると思います。
一人で黙々と作業だけしていて、成り立つ仕事は世の中ではほとんどありません。
勉強ができるということは一人で黙々と作業に打ち込めるということにしか過ぎないのです。
(もちろん、勉強は出来ないより、出来たほうが良いですよ)
岩渕 龍正
歯科医院の移転、リニューアルの際の図面作成には絶対の自信を持つ。現在は、年間医業収入1億円以上の医院が3億円を目指すための仕組みづくり、組織作りに力を入れている。歯科界での突出した実績は歯科業界以外からも注目を浴びている。近年は夫婦で医院経営も家庭も成功させる「夫婦成功」にも力を入れている。