ファンドマネージャーの経験は医療経営コンサルタントへの転職にどこまで役立つのか?
2017.09.02
皆様、こんにちは。
経営戦略研究所コンサルタントの染谷です。
簡単に自己紹介(経歴紹介)をさせて頂くと、大学卒業後の1社目ではベンチャー企業への投資を行っていました。
主にものづくり、創薬・バイオ系のベンチャー企業を担当しており、ファンドを組成してのVC、また自己資本投資を行おうPE双方からベンチャー企業へ投資しておりました。
過去にIPO(上場)を2社経験しているのも、国内独立系小規模VC・PEではそこそこの成績かもしれません。
今回、ベンチャーキャピタルでの経験、ファンドマネージャーの経験が医療経営コンサルタントへの転職にどこまで役立つかについて書いてみたいと思います。
ベンチャーキャピタルにはいくつかの支援方法があるのですが、大別すると資金面だけ支援する方法と、資金面での支援に加えて実際に業務面での支援を行う方法の2つです。
よく、後者のことをハンズオン型のベンチャーキャピタルなどと言ったりします。
私の属していたのも後者で、そこで財務担当などの業務責任者として中に入ったり、社外取締役として入ったりしていました。
私としては、まさにこの点が医療経営コンサルタントへ活かせていると思っています。先の投資領域をご覧頂くとわかるかと思うのですが、どちらかと言うと結構お堅い、職人気質な代表が多い領域へ投資をしておりました。
この点、医療現場も類似していて、トップの院長は医学部(理系)出身の職人気質な方が多いです。
例えば、投資先であったのが、代表がゴリゴリ理系で天才気質の50代。一方、営業担当の従業員は文系出身で、ちょっとフワッと感じの若者でした。
まぁ、全くもって会話は出来ない、頭のなかで描いていることのギャップが大きい、などとにかく意思の疎通が出来ないのです。こういう部分の橋渡しなんかも行っていました。
しかし、こういう状況は医療現場ではよく見られる光景なのです。
院長50代、スタッフ20代なんかその辺にある診療所に入ったらかなりの確率で見られるのでは無いでしょうか?
このような、パイプ役の経験なども今の仕事でとても役に立っている様に感じます。
そして、なにより、ファンドマネージャーほど多くの会社を見ている人は稀有なのでは無いでしょうか?規模にもよりますが、投資にあたってのデューデリジェンスは毎月数件、などザラだったのではないでしょうか?
実は、かなり目が肥えているんですよね。どこが問題か、何があれば儲かるのか、「えっ!旧体質すぎる!」など、テコ入れできる範囲が多いと感じるのはどれだけの企業を見てきているかに比例するような気がしています。
私自身、たしかに、医療現場を見てきた件数は少ないですが、それを上回る様々な企業を見てきました。そこに、多少の知識(実際には、多少どころか弊社ではとんでもない量のカリキュラムがあります(笑))が加われば、今までの経験が活きる可能性は十分過ぎるくらい感じています。
オールドエコノミーラブなVC関係者大歓迎な業界、そして弊社ですよ!