副院長が診療はやるけど、医院のことに消極的で悩んでいます

副院長が診療はやるけど、医院のことに消極的で悩んでいます スタッフ教育

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相談内容

当院には副院長がいます。
副院長は毎月、医業収入は300万前後、患者様からの受けもよく、非常に助かっています。しかし、彼のことで悩んでいます。

診療は一生懸命、やってくれているし、開業志向があまりないらしく、一生、勤務医でも良いと思ってるようです。

しかし、医院の取組みには非常に消極的、むしろ、否定的で医院の仲良しクラブ化を勧めてるような、色んな取組みに対して「そんなことやる必要ないよ」といったようなブレーキをかけてるようなのです。

実践会のセミナーに関しても、参加を打診しても、「止めておきます」と断られてしまいます。人柄はよく、スタッフにも好かれていて、医院にも残ってくれるという今どき本当に珍しい人材なのですが・・・これから一緒にやっていくのであれば、やはり経営塾で学んでいるような考え方、仕組み化、実践を理解していってほしいと思っています。それが医院のためでもあり、彼のためだと思っているので、なんとかしていきたいと感じています。どうしたらいいでしょうか?

岩渕の回答

このようなケースで、副院長を無理に変えようとすると、より反発し、スタッフを仲間に引き入れて仲良しクラブ化してしまいます。

なので、結論としては「手をつけない」「変えようとしない」というのが良いかと思います。こうしたケースは、無理やりこちらが変えようとしても、うまくいかないものです。

もちろん、それでは困るということであれば、辞めるの覚悟で「医院の方針として従ってもらわないと困る」というのも1つの方法ですが、それはもう1人Drを採用し、ある程度、育ってからにした方が良いかと思います。

無理に副院長を変えようとして、院内が混乱するよりは、先ずは医院の中でやる気のあるスタッフにセミナーの参加を打診して、やる気のある子を中心に医院で色々な取り組みをしていけるようになると良いですね。開業をせずに医院に残ってくれるDrはなかなか見つからないと思いますが、今後のことを考えれば、いつまでもこの状況にしておくわけにはいきません。スタッフを中心に成長させ、少しづつでも医院全体を巻き込めるようなかたちで取り組みを進め、向上心を持った組織に変えていきましょう。そうすることで、副院長の意識が変わるか、もしくはその医院を去るかの二択になると思います。それまでに、もう一人のDrが成長しているようであれば、その副院長がどちらの選択肢をとろうとも、安心して運営を続けることができるかと思います。

回答者プロフィール

岩渕 龍正
岩渕 龍正
歯科医院地域一番実践会 代表
歯科医院の移転、リニューアルの際の図面作成には絶対の自信を持つ。
現在は、年間医業収入1億円以上の医院が3億円を目指すための仕組みづくり、組織作りに力を入れている。
歯科界での突出した実績は歯科業界以外からも注目を浴びている。
近年は夫婦で医院経営も家庭も成功させる「夫婦経営成功」にも力を入れている。

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