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こんにちは!
歯科医院地域一番実践会の山ノ内です。
今日は意外に気づきにくい診療枠を増やす方法についてお伝えしたいと思います。
医業収入をUPさせたいと考えた時、資金的・立地的な面で拡張出来なかったり、人員も無駄に増やせないと悩まれたことはありませんか?
そうすると、「診療時間を延ばす」という選択肢に行きつく場合があると思いますが、この採用難の時期に採用を困難にしうるリスクを取ることは難しいですよね。
そこで、一つの選択肢としてご提案したいのが、「午前の診療時間を延ばす」という案です。
歯科医院はロスタイムが多い!?
休憩が2時間という歯科医院さんはまだまだ多いと思います。この時間は午前診療の片付け、午後診療の準備などを含めたら3時間くらいのロスタイムになります。そう考えると、非常にもったいない時間ですよね。ここを活用しない手はないと思います。
無駄なく、無理なく、診療時間を延ばす方法とは!?
では、具体的にはどうしていくか。
パートスタッフさんの力を生かす方法が良いかと思います。
シンプルに午前パートスタッフさんの時間を延ばす方法です。パートスタッフさんの中にはもっと働きたいが休憩が挟むために午前勤務にならざる得ない場合があります。既存のパートスタッフさんの状況を確認し、合意を得れば、簡単に取り組める可能性があります。
※午後パートスタッフさんの勤務繰り上げも同様。
人員的には、最低限は院長(もしくは代診Dr)と受付、可能であれば院長(もしくは代診Dr)と歯科衛生士と受付がいれば問題ないかと思います。特に代診Drがいると、院長と交代で休憩を取れば、昼休みだった時間をフル活用できます。午前と午後の片付けも最小限に抑えることもできます。
実際に試算すると・・・
保険点数を1枠500点と仮定し、Dr・DH・受付の3人体制で1時間を診療すると、
2枠(Dr枠&DH枠)×2枠(30分1枠)×500点=2000点
これが、2時間であると、
20000点×2時間=4000点
これを、20日の診療日で実施すると、
4000点×20日間=80000点(月80万UP)
これを、1年間実施すると、
80000点×12カ月=960000点(年960万UP)
このように、採用に不利と言われる診療時間の終わりを伸ばすことなく、かつ、新たな人員を増やさず、診療枠を増やせる可能性があります。
注意点
ただ、注意しなければならない点もあります。
パートスタッフさんの中には扶養範囲内で抑えたいと方もおります。無理な強要は労務問題になりかねません。また、診療枠を増やす分、新患対策が必要な可能性があります。せっかく増やしたのに患者が全然入らないでは効果が半減します。就業規則には、予め「業務の必要上始業・就業時刻を繰り上げまたは繰り下げることがある」など記載するとリスクマネジメントになるかと思います。
そして、スタッフの勤務時間を増やすので、最低限の診療しなければならない患者数を把握することが必要です。私がパートナーとしてお伺いしている医院さんで取組む場合は、ここまでをしっかりと固めてから取組んでいます。
拡張か!?増員か!?という2択で悩まれている先生、
一度、ご検討されては如何でしょうか。