理想の院長・先輩スタッフと新人スタッフとは?

歯科医院経営ブログ

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今年の歯科衛生士の国試が近づいてきています。最後の新卒獲得の時期ももうすぐです。

さて,明治安田生命が興味深い調査を行なっています。「理想の上司&理想の新入社員」の調査です。調査結果はこちら

最新版は2024年のものです。歯科医院は女性の多い職場なので,それを踏まえて「女性の多い職場の理想の上司像・新入スタッフ像」を見てみます。上司は院長先生・幹部スタッフのことです。

女性が多い職場における理想の院長・先輩スタッフ像

その調査によると、2024年は男女ともに「親しみやすい」上司が求められており、特に女性は「優しい」「面白い」といった、フレンドリーで寄り添ってくれるような上司を理想としているようです。

この傾向は2016年と比較すると変わってきています。 2016年の調査では、男性は「知性的・スマート」、女性は「頼もしい」上司が理想とされていました。 しかし、2024年では「親しみやすい」に加え、「面白い」「優しい」といった人間味あふれる要素が重視されるようになっています

これは従来の「上司はこうあるべき」という固定観念から、よりフラットで親しみやすい関係性を求める時代の変化を表していると言えるかもしれません。

これを応用して,新人スタッフを迎えるチーフ・先輩たちには次のようなメッセージを院長から伝えるといいと思います。

新しいチーフ・幹部スタッフへのメッセージ案

理想の上司・先輩は、スタッフ一人ひとりと向き合い、丁寧なコミュニケーションを大切にする人です。特に、若手スタッフが多い職場では、指示を出す際になぜその仕事が必要なのか、どのように進めるべきなのかを丁寧に説明し、質問しやすい雰囲気を作ることで、スタッフの不安を取り除き、ミスの発生を予防することができます。

また、理想の上司・先輩は、若手スタッフの成長をサポートすることに長けた人でもあります。経験の浅いスタッフは、戸惑いや不安を抱えていることも多いでしょう。そんな時、親身になって話を聞き、適切なアドバイスやサポートを提供することで、スタッフの成長を促し、チーム全体のパフォーマンス向上に貢献することができます。

さらに、理想の上司・先輩は、常に公平な視点と一貫した態度でスタッフに接する人です。誰に対しても同じように接し、個人的な感情や好き嫌いで態度を変えることは、チーム全体の士気を低下させる可能性があります。公平な評価と接し方を心掛けることで、スタッフのモチベーションを維持し、より良いチームワークを築くことができます。

そして、理想の上司・先輩は、クリニック全体のビジョンを明確に示し、スタッフを導くことができる人です。クリニックの目標や方向性を共有することで、スタッフ一人ひとりが自分の仕事の意味を理解し、モチベーション高く働くことができます。リーダーシップを発揮することで、チーム全体を目標達成へと導くことができます。

最後に、理想の上司・先輩は、自分自身も常に学び続ける姿勢を持つ人です。歯科医療は日進月歩であり、新しい技術や知識を習得し続けることが重要です。チーフ・先輩スタッフが率先して学ぶ姿勢を見せることで、スタッフにも良い影響を与え、医院全体の成長へとつながるでしょう。

女性が多い職場における理想の新人像

理想の新人スタッフ像についても、同様の傾向が見られます。2024年の調査では、「明るく、朗らか」「受け答えがしっかりできる」「謙虚さがある」といった、コミュニケーション能力の高さや謙虚な姿勢が求められています。

過去の調査結果と比較してみると、これらの要素は一貫して求められていることがわかります。 例えば、2023年の調査でも「明るく、朗らか」「受け答えがしっかりできる」「謙虚さがある」が上位にランクインしています。

しかし、近年では「やる気が感じられる」「仕事が早い」といった業務への積極性もより重視されるようになっています

4月になって,新人スタッフが入ってきたら,「世間ではこのようなことが新人に求められているし,私たちの医院でも同じです」的なことを最初の研修で伝えてもいいかもしれません。例えば,こんな感じです。

新人スタッフへのメッセージ案

理想の新人スタッフは新しい知識や技術を吸収しようと、常に学ぶ意欲と積極性を持つ人です。専門学校で学んだ基礎知識を活かしながら、積極的に質問したり、先輩の仕事ぶりを観察することで、より早く職場に馴染み、成長することができます。

また、理想の新人スタッフは時間厳守を心掛け、責任感を持って仕事に取り組む人です。遅刻や仕事の遅れは、チーム全体の業務に影響を与え、患者さんにも迷惑をかけてしまう可能性があります。信頼されるスタッフとなるために、時間管理を徹底し、任された仕事をきちんとこなし、責任を果たせる人材を目指しましょう。

さらに、患者さんやスタッフと円滑なコミュニケーションを図ることことも目指しましょう。患者さんに対しては、明るく丁寧な対応を心掛け、安心感を与えることができるように努めてください。スタッフ同士で協力し、良好なコミュニケーションを図ることで、チームワークを高め、より良い医療を提供することができます。

加えて、理想の新人スタッフは、細部にまで気を配り、丁寧な仕事をするように心がけましょう。歯科医療は細かい作業の積み重ねで成り立っています。小さなミスが、患者さんの健康に影響を与える可能性もあるため、常に注意深く、丁寧な仕事ぶりを心掛けることが重要です。

そして、理想の新人スタッフは、ストレスに負けない強い心を持ち、困難な状況にも前向きに対応できる人です。歯科医院では、忙しい時間帯や急な対応など、ストレスを感じる場面も少なくありません。しかし、そのような状況でも冷静さを失わず、笑顔で対応できる精神的な強さを持ち合わせていれば、周囲からの信頼も厚くなり、よりスムーズに業務を進めることができます。

まとめ

文章が多かったので,箇条書きにしておきます(なかなか理想の人になるのは難しいですけど)。

理想の院長・先輩像

  • コミュニケーション能力が高く、スタッフの声に耳を傾ける
  • 共感力とサポート力で若手を育成する
  • 公平で一貫性のある態度を保つ
  • 医院のビジョンを共有し、スタッフを動機づける
  • 自分自身も常に学び続ける姿勢を持つ

理想の新人スタッフ像

  • 学ぶ意欲と積極性を持ち、自ら行動する
  • 信頼性が高く、時間厳守を心掛ける
  • 患者さんやチームと円滑なコミュニケーションを図る
  • 細かいところに気を配り、丁寧な仕事をする
  • ストレスに負けない強い心を持ち、困難な状況にも前向きに対応できる

こちらのブログ記事も参考にしてください。

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