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みなさん、こんにちは、経営戦略研究所の横山光孝です。
医業収入はただ上げれば良いというものではありません。
戦略的な意図に基づき上げていかないと忙しさでスタッフの退職が頻発します。
歯科医院が成長するということは、医業収入が増えることではありません。
医院経営の生産性が上がるということです。
日々、歯科医院にお伺いをして経営課題への取り組みを院長やスタッフのみなさんと打ち合わせしています。
打ち合わせの中では患者様をいかに増やしていくのか、つまり増患対策が課題になることも少なくありません。
これらの具体的な対策は医院の状況に応じて、個々の対応が必要になってきます。
HPコンテンツの充実、ブロクの投稿、歯の豆知識の投稿、SEO対策、MEO対策、SNSとの連携、口コミマーケティング、紹介アップ、認知度アップ対策、予約サイトへの登録など様々なマーケティングがあります。
これらのマーケティングを医院ごとの状態に合わせた手法を落とし込んでいくことになります。
実はその前に是非とも実施しておくことがあります。
それは自院の収益性マトリックスの確認をしておくことです。
つまり自院には、どのような収益の柱があり、その柱の太さはそれぞれどのくらいなのかということです。
そして何よりも自院の売上総利益率は何%なのかを把握しておくことです。
通常、歯科医院の売上を上げていく場合は、医院規模にもよりますが既存スタッフ人員で売上げアップ(多くは増患対策)に取り組むことが多くなります。
この際に売上総利益率が低いまま、増患をしていくと患者様が多くなっているが利益率は低い状況が続きます。
仕事は忙しいが、その忙しさに見合った利益が確保出来ないので給与や賞与のアップも出来ないし、スタッフ増員の目処も立たない。
なのでスタッフの忙しさは続く・・・スタッフは疲弊して退職を考えるようになる。
そのようなタイミングでちょっとネット求人を覗いてみると、今よりも条件の良い医院が数多く求人をしているということになります。
これでスタッフが退職をしていくと、残されたスタッフは更に疲れて医院の雰囲気も悪くなっていきます。
そのような医院では自然と無断キャンセルが多くなって、中断が増えていきます。
気がつくと来週や今週のアポが埋まっていないなどの状況になっていきます。
次回に続く