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皆さん、こんにちは。
経営戦略研究所 コンサルタントの山下です。
早速ですが、研修・セミナーに参加させると
スタッフが勝手に成長してくれるだろうと考えている院長先生・・・
それは勘違いです。
稀に何も手を掛けずに大きく成長・飛躍を遂げる方もおられますが、
圧倒的に少数だと思います。
考えてみてください。
例えば、新人スタッフを対象とした多くの研修・セミナーがありますが、
そこに参加しているのは社会人1年目の20歳、21歳、22歳だったりするわけです。
その当時の皆さんは何を考えていましたか?
「セミナーに行って誰よりも成長してやる!」
「多くの人とコミュニケーションを取って、多くの気づきを得るんだ!」
「誰よりも成功をしてやる!」
こんなことを思ってセミナーに来る人はほんの一握りだと思います。
「院長先生に言われたので仕方なく・・・」
「医院のルールだから・・・」
「ちょっと息抜き出来て良かった・・・」など。
大半の方々がこのような感情を抱いているのにも関わらず、
「スタッフはやる気満々です」
「今回の〇〇さんは期待できそうだ」
そんな風に勘違いをされてる方が非常に多いです。
もしくはスタッフのネガティブな気持ちは感じ取っているのだが、
何もアクションを起こしていない方が多いのではないでしょうか。
では、セミナーの効果を最大化させるためには何をすべきなのか?
それはとてもシンプルです。
「期待を伝える」ということです。
どんなことを学んで来てほしいのか。
セミナーを通してどんな人になってほしいのか。
学んできたことを医院にどのように落とし込んでほしいのか。
これです。
そんなことかと思われるかもしれませんが、
これを実際に行動にうつし、セミナー効果を最大化させるということは簡単なことではありません。
何故かと言うと、日々のコミュニケーションの量と質が大きく影響されるからです。
コミュニケーションの量と質が保たれていない先生が、
急にセミナー前にスタッフを呼び出して、
「君に期待することは〇〇だ」なんて伝えたところで、
スタッフの頭の中は「ポカーン」です。
だからこそ、個人面談やスタッフとのランチ、全員MTGを実施できているかどうか
ということが、ここで活きてくるということです。
日頃からスタッフと向き合い、スタッフの課題を把握していれば、
より具体的な期待を伝えられることができます。
そして、伝える期待役割はキャリアによって変えるべきだと思います。
上記の内容はあくまでも新人向けです。
中堅スタッフやベテランスタッフになってくると、
スタッフ個人に対する期待役割だけではなく、
医院の課題、医院が目指している方向性も伝えるべきです。
人称視点をあげさせるというイメージでアプローチしていくことが大切です。
「明日セミナーだね。頑張ってね。また感想聞かせて。」
という会話のやり取りで終わっている先生は、
ぜひ1度アプローチ方法を変えてみてください。
そうすれば、研修・セミナー効果を最大化させることができるかもしれません。
何もしなくても育つスタッフは100人に1人。
そう思って日々向き合うことが大切です。