歯科医院経営において考えておくべき、ヒト・モノ・カネ

歯科医院経営において考えておくべき、ヒト・モノ・カネ 成功哲学・成功法則

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こんにちは!

歯科医院地域一番実践会の萩原直樹です。

今回は経営資源に関してお話をさせていただきます。

トップである院長先生はどのような形で医院を経営されていますか。

歯科医院においては日々の診療の中で目の前で発生する第一領域にのみ意識がいっている場合があります。

患者様の治療を行なっている毎日で将来的にやるべきことを考えていくのは難しい場合もあるでしょう。

しかし第二領域であるやるべきことを考え、対処をしていかなくてはいつかは必ず第一領域に回ってきます。

第一領域に回ってきたときに対応をすることができればよいのですが、多くの場合はすでに発生している第一領域に手や時間がとられ、対応が遅れ、問題が深刻化していきます。

第二領域の事柄の多くは ヒト・モノ・カネ です。

「ヒト(人)」

第二領域において一番重要なのは「ヒト」です。

患者様に医院の印象を与えるのはヒトです。ほとんどの経営資源にヒトは影響してきます。

ヒトを大切にすることは今後歯科医院経営においては最も重要なことになります。

人材不足は歯科医院だけでなく全業態において発生しています。

厚労省が2018年8月31日に発表した7月の有効求人倍率は1.63倍です。

求職者数の減少も影響してきています。有効求人倍率は、「求人している数(仕事数)」を「就職したい人数」で割った数です。今は求人が100件あって、それに応募する人が62人しかいない状態です。

(※上記数字はあくまでもハローワークの求人数と求職者数の割合です。ハローワークに登録していない求人数と求職者数はカウントされていません。)

資格を必要としない歯科助手で上記環境、さらには歯科衛生士・歯科医師では求人倍率は10倍以上となっています。

採用するスタッフを長期的な目線で育て、教育していくことは必須です。

人は環境に染まっていきますので、一人でも多くのスタッフが教育に興味を持ち、

新人と関わろうとすれば医院のカラーは伝達されるでしょう。

 

そのために何が必要か?

 

マニュアル・カリキュラムの充実

参加するセミナーのルール化

新人スタッフのメンター制度(教育担当設定)

面談実施

医院イベント(交流の場)設計

医院の方向性の打ち合わせ(ミーティング)

人事評価制度導入

など

 

が検討されるでしょう。

 

ただし、この周辺の業務はとても時間と労力がかかるため、後回しにしがちです。

例えばチェアが4台程度の歯科医院であれば院長先生の影響が非常に高いので面談実施は必須ですが、実施を後回しにしてしまう経営者が多いのです。

 

もちろん採用の段階では医院の基準を超えた方だけを採用していくことです。

ただし、入社をしたら責任者をもって育てていくことです。

現状ではそうは簡単に人を採用することはできません。

 

ヒトを育て、そのヒトがまた下を育てるようになれば組織は安定してきます。

 

つぎに「モノ」です。

 

医院において生み出すものは医療技術やサービスです。どんな治療をどのような形で提供していくのかは歯科医院の経営においては非常に重要です。どんなに素晴らしい設備や治療を整えていても患者様に伝わらないと意味がありません。

 

モノに関しては管理方法が重要視されます。

 

医院の将来の方向性に合ったモノを扱っているのか、今扱っているものが既存の流れからのみ引き継がれているだけで、時代遅れになっていないか等検討する必要があります。

歯科医院もITやデジタル化によって情報提供の幅が広がっています。

高額な機材を買えばいいということではなく、自医院が目指している方向性に対するモノに沿っているかを確認してみましょう。

全国でご相談を受けていると高額で買ったセレックがそのまま放置されていたり、オフィスホワイトニング用機器が埃まみれになっていたり、と勢いや流行だけで行動してしまっている医院も多いように見受けられます。

自分の医院価値を最大化するモノは何かを考えて補強していくのが良いでしょう。

 

最後にカネです。

 

経営資源のカネは使い方が非常に重要です。現在は経営資源であるヒト・モノ・カネに加えて情報もありますが、これらすべてはカネを用いることで優位に働くことができます。

以前とある先生からお伺いした歯科医師求人の話ですが、新卒年収600万円で募集をされていたようです。破格な年収ではありますが100名近い応募が来たようです。その中から優秀な人材を選ぶことはできます。

カネはあくまでも使い方によって大きく変化します。

自分の歯科医院の経営の選択肢が増えるようなカネの使い方をするとよいです。

売上ばかりを追うのではなく、医院のスタッフの福利厚生に還元できる仕組みを創るなどカネを上手に使っている歯科医院は伸びていきます。

医院が社会的価値を提供し、患者様が満足し、さらに伸長していくことにより、自分の生活が豊かになることがわかれば、スタッフはよりやりがいを感じてくれるでしょう。

 

今回は当たり前のヒト・モノ・カネに関して記載しましたが、この経営資源と向き合っている経営者はまだまだ少ないかと思います。経営資源を大切にして自分の医院らしい経営をすることができれば自ずと人が集まる医院になると思います。

 

当たり前にしていたヒト・モノ・カネを見直してみませんか?

 

各コンサルタントがご相談は随時承っております。お気軽にご連絡ください。

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