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実践会ブログを御覧の皆さん、こんにち(ばん)は。
コンサルタントの染谷です。
今日は、この年末年始にふと考えていた「日本企業がダメなままダメで終わっていく理由」(染谷考)というのつらつらと書きたいと思います。
正直、今日の内容は、歯科医院の経営に当てはまらないかもしれないし、参考になるかもしれません。
ダメな日本企業:「使いやすそうなやつを採用する」
いけてる企業(外資多い気がする):「一緒に働いて面白そうなやつを採用する」
かつて所属していた会社で、酔っ払った代表N毛さんがM社時代の人事の話をしてくれました。
採用担当に「お前よりできないやつ採用したらお前クビ」と言って、実際にクビにしていた。
そこから基本的に人事周りについては、M社ではこのコンセプト根付いたと。
実際に私も、お伺いする医院では似たようなことを伝えていますし、この考えが僕の中で深く根付いています。
お伺いする医院では、「自分よりできる人に教育しろ。抜かれても構わない。」です。
どういうことかというと、100の知識・スキルがある人が後輩に教えたとします。
その後輩が仮に90という高得点を取って、できるようになりました。
でも、90なわけです。その後輩の全力が90なのです。
その後輩がさらに、自分の持っている知識・スキルを伝え、後輩指導をして、
またまた優秀で90を身に付けたとしても81なわけです。
2年たって19も減っている。つまり衰退なわけです。
日本企業はとにかく、「使いやすいやつ」を取りがちなんだけど、
それって自分が御せる(つまり能力的に自分より劣ってる)ってことだと思うのです。
もしくは自分の地位を脅かす存在を取りたくない。
しかし、組織として考えると、上の人がそこそこできてもそれよりできない人を5人採用すると圧倒的にマジョリティは
「ちょっとできない人」なんですよね。
そして、そういう人が上にあがっちゃったりしたらさらに・・・と歴史は繰り返され、
「できない人」ばっかりになるんですよね。
そしてたまにまかり間違って活きのいい「使いにくいけどできるやつ」が来ても、
「あいつはできるけど協調性がなくて使えない」とかいってダメにしちゃう。
上の人間の務めって結局は「自分よりできる人間を育て活躍させること」が重要なんで、
自分の地位が脅かすとかではなく、
軽々抜いていくような人を採用できる度量(けど抜かれないよう自分も努力するのを忘れずに)がないと、
組織は緩やかに死んでいく、わけですね。
あと「使いやすいか使いにくいか」で採用してたら、
「お前、マネジメント能力ない」って自分で言うてるようなもんだと思っています。
(つまり、自称経営者だけど、なんちゃって)
この採用難の時代、「使いにくい人を活かしてこそマネジメント」だと思うのです。
強いて言うならその人の適正と業種・職種のアンマッチはありますので、それは「採用責任」です。
今後の採用方針をしっかりと見なおすか、人材紹介会社に猛烈抗議しましょう。
一方で、いけてる企業って「多少生意気」でも、「こいつはこの領域で自分よりできる」とか
「こいつのこの強みは自分のチームにはないから面白い」といって採用するんですよね。
私自身、2社目では、そういう感じで採用されたけど入ってから某会長に「お前生意気だよ」とか言われてドン引きしたことはありますけど。
大体、「業務知識や経験が豊富でコミュニケーション能力に長けてて従順なやつ」という完璧超人を求めてる時点で、
そんなやつおらんし、おったらあなたの5倍の給料払って雇った上で、自分で自分を解雇せよ、と思うわけです。
言葉足らずも多分にありますが、言葉を濁さず言うとこんなことをふと思った次第であります。