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こんにちは!
歯科医院地域一番実践会の萩原直樹です。
本日は新規開業を行う歯科医院様への情報提供をいたします。
今年から歯科医院地域一番実践会で新規開業のサポートを始めました!
というのも以前から新規開業前に支援をさせていただき、すべての医院が順調に経営を進めています。
つい最近の事例ではチェア3台スタートの歯科医院様で支援をさせていただきましたが、1年後には月間医業収入は800万を超え、チェアを2台増やす流れとなっています。
この流れを構築できたのはいろいろな要素はありますが大きくは3つのポイントに絞れると思います。
1.院長先生の人柄
院長先生の人柄は医院経営においては非常に重要です。
支援させていただいている院長先生の中でも以前に副院長やチーフなど経営サイドに立って物事を考えられていた先生は成功しています。
「スタッフとの人間関係構築能力」は特に求められます。
優れたコミュニケーション能力を持っていれば問題ありませんが、開業前にすぐにできるかというとそうではありません。
自分が代診の時から院長先生の気持ちになって、いかに自分がコミュニケーションをとるかを考えていたり、経営側の気持ちになった時にどう行動するかが重要です。
経営者視点がない代診の時代には、
急患が来て大変…
お昼休みまで診療時間が伸びているのは良くない…
朝礼はしなくていいんじゃないですか…
などの発言をします。
急患受け入れ、診療時間が伸びても良い医療を提供するという考えは自分が経営者になるとわかります。
自分の時間が少しでも空いていて、それが患者様、医院のためになるなら診療したいと考えるのです。
この時に問題になるのはスタッフとの関係でもあります。
どのようにして診療の意味付けをするのか、時間が伸びた際には労務関係を整えているのか。
このような事柄に関しても準備をしていくのです。
今までやってこなかったことをすぐにできるようにはなりません。
時間と経験を通じて人柄は身についていきます。
代診時代にスタッフ側の目線しかなく開業をしている先生のほとんどが現状でマネジメントに困っています。
スタッフがついてこない、ミーティングがお通夜のようになっている、面談で会話が盛り上がらない。
その時にやってみたらなんとかなるということはなく、いかに代診時代に経験しているかが重要なのです。
スタッフと仲がよいだけでもだめで、厳しいことをお互い言い合える環境をつくらなくてはいけません。
人柄の向上に対しても今から準備できることです。
まず人柄を向上するためには「相手の話を聞ける」人になることです。
自分の意見ばかりを強調し、相手の話を聞けない経営者は孤立無援になり、誰も改善提案をしなくなってしまいます。
私のクライアントではあえて院長先生が全員の改善提案に対してイエスに徹した結果、今ではスタッフが自ら勉強会を開催したい、みんなで研修旅行に行きたい、先生をサポートしたいという状態になっています。
医院の経営に対してスタッフを傍観者から創造者に変えてしまうのです。
他人事と思っているうちは出てくる提案は自分のことばかりです。
自分事と考え始めたときには出てくる提案は相手のためを想ったことなのです。
実際、研修旅行ではスタッフから先生に対する感謝の手紙を読み、感動的な場面が数多く発生しています。
経営者・スタッフが感謝し合う土壌ができているのです。
スタッフを自分の思うように使うのではなく、一緒に構築していくメンバーとして共に成長していくという考えを元から身につけることができれば医院の成長伸度は大きく変わるでしょう。
まずは相手とスムーズな会話をするためにも「話を聞ける」「話を聞いた上での意見を伝える」ことを意識して取り組んで見たほうがいいです。
2.成功事例を見つける
医院が成長する中では自分の身の丈にあったモデルとなる歯科医院を見つけることです。
最初はどのように医院を伸ばしていけばわかりません。
実践会で活躍されている大きい医院に行ったとしても現状でかけ離れすぎていて逆に取り入れることは難しいこともあります。
まずは自分の医院と同じ規模程度でどのように一定の経営力を維持しているのか見てみると良いでしょう。
特に注目すべきはどのような仕組みを取り入れているかです。
完全な人的依存の内容ではなく、医院の中で仕組みによって一定の流れができているかを見るのです。
例えば患者様に対する治療説明に関しては
動画説明ツールを用いて説明し、
患者様の理解を確認する、
その後治療のパンフレットを渡す
などです。
有能なスタッフがいるからできているような取り組みは最初は難しいのです。
また、事例がない情報に飛びつくのもやめたほうがいいです。
たまにありますが、これをやると確実に成果が出ます、と言いつつ、実績がない提案をしてくる業者やコンサルタントの人がいます。
成果が出ていないのに、なぜ確実成果が出ると言えるのかがわかりませんが、実績を確認してから取り組んだほうがいいです。
実際に私のクライアントでもありましたが、これをすれば月に100万円以上物販が売れます、と言われたようです。
私はそのような提案に関してもまずはやってみないとわからないと考えているので、
すべて受け入れて実践しました。
その結果どうなったか。
物販はさがってはいませんが上がってもいません。導入したことで目に見えた結果は見えませんでした。
実績がないコンサルティングはただの理想を語る人でしかありません。そのような方とお付き合いをしても自分は楽しいかもしれませんが、周りからは距離をとられてしまいます。
まずは自分の目標とする歯科医院の経営スタイルを確立してみてください。
そしてどのような仕組みで医院が経営されているのかを分析し、一気にではなく徐々に医院に取り入れてみるのです。
3.相談できるパートナーをつくる
新規開業をする際に必要なのは自分の道を誘導してくれるパートナーです。
最初は何をすればいいかわかりません。発生するすべてのことが新しい問題として自分の身に降りかかります。
経営者になると今までは経験したことのない、かつ想像もしたことのない問題が発生し、必ず対処をしないといけません。
今までは誰かに任せたり、お願いができましたが、経営者になった以上最高責任者は自分となるのでなんとかやりくりをする必要があります。
その時にどのように対応するかをある程度相談できたり、指南してくれるパートナーが必要です。
それが先輩なのか、どこかの業者なのか、コンサルタントなのかは問いません。
しっかりと次にどのような対応方法をすべきかを経験上知っている方と会話をすべきです。
アドバイスされたこと全てを行わないにしても自分が考えていることなどをぶつけてみたほうがいいです。
以前、新規開業の先生から電話でご相談を受けました。
その時に私は弊社でなくてもよいので、サポートしてくれる方も見つけて一緒に開業した方が良いと伝えました。
しかし院長先生は自分で行うことを第一として誰にも頼らなかったのです。
チェア5台で開業して3年目になりますが、1日20名の患者様しか来ていない歯科医院になってしまっています。
医業収入が低いのと同時にスタッフを抱えているので、常にお金がない状態になっています。
現状上がっている医業収入の中でなんとか経営をやりくりしていますが、費用捻出がなかなかできないため、勉強会に参加もできず、スタッフのセミナー参加支援もできていません。
この状態ではコンサルタントのようなサポーターも費用がかかるのでお願いもできません。
自分でなんとかするしかないのです。
選択肢は多く持っていた方がいいですが、選べる状態の時に選ぶことが重要です。
気づくともう手遅れで選択肢が消えていたという院長先生もいらっしゃいます。
スタートダッシュをするためにも助言をしてくれるパートナーはいたほうがいいでしょう。
新規開業に成功された歯科医院の先生でも良いでしょう。
ただしそのときはその先生と同じぐらいの情熱力と人柄がないとうまくいかないということも認識しておくべきです。
新規開業は難しい点は多々ありますが、逆に何もない状態なので仕組みをインストールしやすい状態であります。
弊社で開催ではありますが無料の経営相談もありますのでこれから開業をご検討の方はお気軽にご相談ください。
開業する前に勝負は決まっています。
段取り8割、実行2割となるのです。