このブログは約 4 分で読めます
みなさん、こんにちは。経営戦略研究所 コンサルタントの岡本です。
みなさんの歯科医院では全体ミーティングは行っていますでしょうか?私がコンサルティングにお伺いしている医院さんの中でも、昔から全体ミーティングを行っているという医院は少なくありませんが、話を聞くと多くの場合が「院長が一方的に話をするだけ。意見を求めても何もでてこない」というもの。
意見を言ってくれそうなスタッフに「どう思う?」と意見を求めても「大丈夫だと思います」とか「特にありません」で終わってしまう。
皆さんの医院のミーティングもこうなっていないでしょうか?
意見を言えない理由は様々です。
・過去に意見を言ったら否定された
・こんな意見言ったら馬鹿だと思われると恥ずかしい
・的はずれな意見じゃないか不安
・特に興味がない、などなど。
最後の理由は論外ですが、意外と「恥ずかしい」とか「怖い」といった理由で意見が言えない事も多いようです。
そんなときは、ぜひ、グループディスカッションを行ってみてください。やり方は簡単です。例えばAと言う事象に対して院長先生が何かを発表したとしますよね。そしてみんなからの意見を聞きたいときには、
1、スタッフに、2人、もしくは3人組を作ってもらう
2、2~3人組の中で、Aについて話し合ってもらい、意見を自由に出し合ってもらう
3、2~3人組の中で発表者を決める。決め方も工夫をして、「一番髪の毛が長い人」とか「前回美容室に行ったのが一番最近の人」「今日から数えて誕生日が一番先に来る人」など。
4、発表者が、その組の中でどんな意見が出たのかを順番に発表してもらう
たったこれだけです。人は「自分の意見」として発表してしまうと、「変なヤツだと思われたくない」「馬鹿だと思われたくない」「恥ずかしい思いをしたくない」などなど感情のブロックが入ってしまいますが、「みんなの意見」としての発言に対してそのブロックは入りません。
(たまに、「みんながこう思ってます」といいつつ、自分の意見や要望を言われる事、ありますよね…)
グルーピングは、やはり2~3人くらいが良いと思います。4人以上になると、一人くらいは「私関係ない感」が出てしまう傾向があるように感じます。
また、発表者を決める際に、えー、誕生日もうすぐじゃん!といったようなスタッフ同士で会話が生まれるので、ミーティングの場が賑やかになり、発表しやすい空気感が生まれます。
そして、出てきた意見に対しては、否定しない、というのも重要ですね。みんなの前で否定された意見を出したスタッフは、二度と積極的な発表はしなくなってしまいます。
的はずれな意見だったとしても、「なるほど、そういう意見もあるんだね」「そうきたか、ちょっと考えてみるね」など、うまく切り返しましょう。
良い意見だった場合には、大げさなくらい承認してあげると良いと思います。「すごいね、そんな意見考えつかなかった、誰の意見?流石だね」のような感じですかね。
自分の意見が受け入れられると、やはり嬉しくなるので今後、積極的な発言に繋がる可能性を高めていきましょう。
「うちのスタッフは全然意見を言わない」と嘆いている先生、それが普通です!ぜひ、仕組みややり方を変えて、発言できるミーティングを目指していきましょう!