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皆さん、こんにちは!
歯科医院地域一番実践会の井ノ上です。
みなさんは、医院のマーケティング、マネジメント上の様々な取り組みを実践して、また進めているかと思います。
その取り組み自体、上手くいっているものや、途中で頓挫したものなど、また、いつの間にか忘れ去られてしまったものなど、あることでしょう。
その中で、取り組みの「振り返り」を行っていますでしょうか?
医院のミーティングで話合いを末に決定した取り組みは、本当に院内で上手く実行されていますでしょうか?
今回は、取り組みの振り返りを行う手法「KPT」についてご紹介します。
取り組みの振り返りは行っているが、ミーティングでなんとなく状況を確認して終わっていれば、それは正しい振り返りとはいえません。しっかりと、正しい型にはめて振り返りを行い、取り組み状況を見える化することで、取り組みのレベルも洗練され、より定着度合いも高くなります。
ご紹介するKPTは元々、システム開発の中で生まれた振り返りフレームワークですが、今では、多くの日本企業で活用されています。
KPTとは、以下の3つの要素に分けて取り組みの分析を行う手法になります。
・K:Keep 良かったこと、嬉しかったこと、上手くいったこと
・P:Problem 悪かったこと、問題に感じていること、困ったこと
・T:Try 次回、試したいこと、改善案、チャレンジすること
みなさんはPDCAをご存知だと思いますが、PDCAを簡易化したイメージと捉えるといいかもしれません。
このKPTを実際に行う時のポイントがあります。それは、基本的にホワイトボード(もしくは、模造紙)と付箋を使って行います。
ホワイトボード(模造紙)にKeep、Problem、Tryの枠を設けて、その中に付箋で意見を貼っていきます。
ミーティングで議論しても、まったくスタッフから意見がでないんだよなぁ。と悩んでいる院長先生は、ぜひ、付箋を使ってみてはいかがでしょうか。
付箋で貼ることで、スタッフの意見も出やすくなります。普段、ミーティングで意見を出さないスタッフも付箋だと、積極的にコメントを書いてくれます。
また、スタッフ全員の意見ができるので、ミーティングに一体感も出ることでしょう。
その中で、KPTの進め方ですが、まずは、KeepとProblemから出していきます。実際に取り組みの内容を思い出しながら、良かったこと、悪かったことを、列挙していきます。
KeepとProblemがある程度、出尽くしたら、次にTryとして、継続して取り組むこと、新たに取り組むこと、改善することをKeepとProblemの内容を踏まえて出していきます。Tryを出す際のポイントとして、具体的な行動に落とし組むことが大切になります。
今回、振り返り手法「KPT」について、ご紹介しました。
医院での取り組みについては放置しないで、状況をチームで見える化して、共有することが大切になります。KPTはあくまで、そのやり方の一つに過ぎませんが、普段、振り返りを行っていないという医院さんやチームの方は、ぜひ、試してみてはいかがでしょうか?
振り返りを習慣化することで、取り組みレベルを継続的に高めて、医院の成長につなげていきましょう。