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こんにちは。経営戦略研究所の吉田です。
もうすっかり秋を感じる今日このごろです。つまりは弊社のセミナーも後半戦、佳境に入ってきております。
私のクライアントの歯科医院のスタッフさんたちも経営塾や新人育成塾、スーパースタッフ育成塾などに参加され日々実践を積み重ねております。
そして参加しているスタッフさんとの面談ではこのような相談を受けることがあります。
「実践事例は何をしたらいいですかね」
「まだ全然思いつかないんです」
このような場面に遭遇されたら院長先生や先輩スタッフの方々はどのように対応されていますか?
「なんで思いつかないの??」
「セミナーに何しにいってるの??」
きっとこのような投げかけをされている先生は稀だとは思いますが、万が一このような思考ですといつまでも院長先生ご自身がすべてを指示したり考えないと回らない医院のままになってしまう可能性は高いです。
まずは一所懸命に考えてくれることもプラスの状況ですし、ここでの対応で今後プラス発想のスタッフさんへと導けるのか、医院が成長するヒントをどれだけ把握することができるのかをお伝えできればと思います。
医院として取り組みを考える流れ、ミーティングがある歯科医院さんもあれば初めてのケースでどう対応していいかわからないこともきっとあるかと思います。
スタッフさんが悩む原因はなんでしょうか。
それはスタッフさんが取り組みへのハードルを上げすぎていることになります。
「歯科業界に旋風を巻き起こすアイデアを考えきゃ」みたいになってしまっているケースです。
こんなアイデアでは院長先生や先輩方にも笑われてしまうのではないか・・・
という恐怖心ですね。
私がまず聞くことはスタッフさんの成功体験や成長していることを整理するようにしています。
月間目標を一緒に見ながら進捗状況を確認し、上手くいっている、上達したことなどを教えてもらうようにしています。
「どうやったら上手くいったの?なにか変えてみたの?」
「どうしてそうしようと思ったの?」
このように質問を投げかけてみると
「そういえば・・・してました」
「・・・がわかりにくかったのでこうしてみました」
など次々と素晴らしいアイデアが出てくるわけです。
・マニュアルを携帯に落としていつでも見れるようにした
→分厚いマニュアルではいつでも、どこでも見たいときに見れない
・伝える項目ごとにメモ用紙の色を分けて判断できるようにする
→優先順位が瞬時に判断することができる
・診療中に感じた感謝を付箋でスタッフルームに貼る
→当たり前とならずチームの雰囲気がよくなりますね。
ちょっと変えただけでも大きな成果に繋がったり、当たり前のように実践していることが実は医院の雰囲気を良い状態に保つための肝になっていたりと自分たちでも気が付けていないケースも多かったりします。
特に若手スタッフさんでは自分のための取り組みが医院のためにもなると気づけた瞬間に表情も一変しモチベーションアップへと繋がり、考えることや工夫することを楽しいと思ってもらえるようになります。
もともと器用にこなすスタッフさんも色々と工夫しているので、その実践事例を紐解いて皆でシェアすることでマニュアルに不足していた部分や片付け方のちょっとしたルール変更で一人の患者さんにつき20秒でも短縮できればとてつもなく大きな影響をもたらしますね。
「この子は覚えが悪いのかな」はカリキュラムに改善の余地があるのではないか。
「急に成長したなあ」は「すごいね」と褒めてあげることはもちろんですが、質問していくことで医院が成長するためのヒントを探してみるといいでしょうし、それがスタッフさんのモチベーションにも影響するので、ぜひ今回のケースのようなプラスの悩みを抱えているスタッフに対してはチャンスと捉え質問をしていきましょう。