生命保険における従業員向けの福利厚生プランは歯科医院でも加入した方が良いのか?

資産形成

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生命保険ブログ

皆様、こんにちは。

歯科医院地域一番実践会コンサルタントの山本峻士です。

本日は、

「生命保険における従業員向けの福利厚生プランは歯科医院でも加入した方が良いのか?」

というテーマでお伝えさせていただきます。

通常の中小企業では、多く加入している生命保険の福利厚生プランをご存知でしょうか?

どのようなものか簡単にお伝えしますと、

・半分経費扱いにしながら、スタッフ(理事含む)の退職金の積み立てが可能

・生命保険なので保証もついており、万が一従業員が亡くなってしまった場合、ご遺族に保険金を支払う事が出来る

・院長などの理事も加入可能

非常に簡単な内容のみの記載ですが、

このようなメリットがあるので、多くの中小企業で加入している割合が高いのです。

私のクライアント先でもよく、この福利厚生プランの相談を受けるので、

歯科医院でも有効なものなのか、また中退共(中小企業退職金共済制度)と

どう違うのかという事も合わせてご紹介していきたいと思います。

◆中退共どどちらが良いのか?

従業員向けの退職金積立に関して、

「中退共と生命保険はどちらが良いのですか?」

と質問を受けます。

結論から言えば、それぞれにメリット・デメリットがあるので、

その部分をしっかり把握することが重要かと思われます。

中退共の最も大きなメリットとしては「全額経費扱い」という事です。

生命保険を活用した福利厚生プランの場合、経費扱い出来る割合は1/2ですので、

節税効果という観点で言えば、中退共の方がメリットといえるかと思われます。

ただし、デメリットもあります。

中退共の場合、どのような退職をした従業員でも基本的に退職金は支払われます。

つまり、最悪のケースで労務問題などでトラブルがあった従業員でも支払われてしまいます。

生命保険の場合ですと、従業員が退職する際の解約返戻金や、満期金に関しては、

一回法人に支払われるため、そもそも退職する従業員に退職金を支払うのか、

支払うとしたらいくら支給するのか、ということを法人で決定することが出来るのです。

ですので、その辺りのメリット・デメリットを含めてどちらにするのか決めていく事が重要です。

◆歯科医院でも福利厚生プランは加入した方がよいのか?

実際に、歯科医院でも生命保険を活用して福利厚生プランを加入されているところもあるかと思いますが、

この場合注意点が1点あります。

それは「全員加入しなければならない」ということです。

ただ、勤務歴3年以上のスタッフのみ加入など一定の条件を付けることは出来ます。

ここが歯科医院場合ネックになるケースがあるのです。

どうしても女性の職場ですから、長期勤務する人は限られますし、

1年以内で退職となってしまうことは珍しい話ではないと思います。

この福利厚生プランだけでなく、生命保険の大きなデメリットというのは

「早期解約した場合に返ってくるお金が少なくなる」ということです。

スタッフの年齢などにもよりますが、

基本的には節税効果も加味したとしても、丸2年くらいは加入しなければ、

支払った金額に対して、解約返戻金が少なくなってしまいます。

ですので、すべての歯科医院で加入するべきかと言われると、

スタッフが長期勤務している方が多いのであればオススメしますが、

そうでない場合には慎重に検討するべきです。

ただ、利益もかなり出ており、内部留保がある程度あるような医院であれば、

理事長自身も自分の退職金積立を、半損で出来ますので前向きに検討されてもよいかと思われます。

また少規模の歯科医院でスタッフ数もそこまで多くなく、在籍年数も長い医院であれば、

加入するデメリットも少ないので、加入を前向きに検討されても良いかと思われます。

◆特定のスタッフも加入できる保険はあるのか?

基本的には福利厚生プランの場合、全員加入が原則ですので、

例えば歯科医師だけの加入ばどは出来ません。

正確に言えば加入自体は出来ます、しかしながら経費処理上、

半分経費扱いにすることが出来ません。

ですが、様々な保険会社の商品を調べたところ、

一部のスタッフでも加入できるものもあるようです。

しっかりとした知識があれば、そのようなプランもあります。

かなりコアな人しか知らないもののようですが、

そのようなプランもしっかり把握した上で、

福利厚生の充実をはかってみてはいかがでしょうか。

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