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実践会ブログを御覧の皆さん、
こんにち(ばん)は。
コンサルタントの染谷です。
最近よくSNS(FBとかインスタとか)を使ういい方法ないですか?という相談を受けます。
最近というより、この2~3年ずっとって感じです。
そこで、今日はソーシャルメディアで集患する方法、というテーマで書いていこうと思います。
よく
「周りの医院との差別化が難しい・・・」
「インスタって何を投稿したらいいんでしょ?」
「よくある内容(治療のビフォーアフターとか)は退屈じゃないか?」
などの声を聴きます。
今回はこのようなお悩みをお持ちの先生方、スタッフさんに向けて書こうと思います。
最初にお伝えするのは、「大多数の患者さんからすると、先生方がどれだけ勉強していようが、していまいが、歯科での治療はコモディティ化したもの(どこで受けても基本は変わらない)」と思われているということ。
それを差別化するのは難しいです。。
むし歯なんか治してもらって当たり前。
痛みが引かなければ、「あそこはヤブ」でグーグル口コミ行き。
まぁ、辛いですね。
その突破口の一つが「親しみやすさを見せていく」ということかなと。
今回は親しみやすさをもとに、タイトルの話につなげていきたいなと思います。
話は変わりますが、皆さん落語って聞きますか?
私は、定期的になぜか聞きたくなる時期がきます。
そんなときはAmazonオーディブルとかで聞いています。
(コンサルティング中に「するってぇとあれかい?」など言ってたらその時期です。)
『孝行糖』という演目があるのですが、ちょっと紹介したいと思います。
孝行糖を聞きたい方は、たぶんyoutubeとかに上がっているので聞いてみてください。
「凄さ」よりも「親しみやすさ」
与太郎という若者が主人公です。この与太郎、今でいうところの社会になじめない人間です。
ASDってやつだったのかもしれません。
つまり、
・厳しい管理社会についていけない
・本音で生きる人
という若者。
・勤務医時代、なぜ院長に管理されないといけないのかと勘違いして開業
・いま、思ったことを感情に乗せてバーッと言ってしまう
まぁ、いなくもないですね。
今回の与太郎さんはそんな感じではないのですが、働くことができないため、何をしていたかというと
「親孝行」を仕事としていたんですね。
今だと、仕事になりえないんですが、なんとその親孝行の姿が、住んでいる村で認められるんです。
しかも、その褒美としてお金をもらうんですね。
それをみた長屋の主が、「そのお金で自分で商売したらええやん」と自立を促すんです。
しかし、ご存知のとおり与太郎さんは、人に理解されるタイプではないのに加えて、これまで働いていないので世間でいうところの仕事ができないんですね。
かつ、常識的な言動ができないのです。
孝行する姿を認めている村人たちは「与太郎でもできる仕事はないか?」と考えてくれるんですね。
その結果、与太郎に飴(糖)を売ってみたらええんちゃうの?という結論に。
親孝行で手にしたお金をもとに、飴販売をスタート。
「チャンチキチン、スケテンテン」「璃寛糖の本来は、粳の小米に寒晒し、榧ァに銀杏、肉桂に丁字」いう歌を口ずさみながら。(←コピペです)
すると、与太郎さんの飴が売れる売れるで、飴販売地域一番化マスターに。
与太郎は商売について学んでいたか?
否、勤務経験は皆無。
ではなぜ、与太郎は飴販売地域一番化マスターになれたのか?
おそらく、「親しみやすさ」なのではないでしょうか。
与太郎には、持ち前の明るさがあったのです。売り込むわけでもなく(売り上げ目標はたてない)、笑顔で歌いながら、人間味で勝負したのです。
そして、自分と他人を比べたりせず、閉じこもることもなく。(プラス発想)。
そして、ただただ働くを前向きに。
そうして与太郎は「人脈なし、ノウハウなし、経験なし」の状態から飴販売地域一番化マスターになれたのです。
(あれ?これって某コンサルティング会社の代表のようでは!)
飴の種類とか関係ありません。あの「与太郎」が売っているからみんな買うのです。
これって、歯科でも通じるんじゃないでしょうか?
つまり「この医院(先生)で治してみたい!」と言ってもらえる発信をしているか。
この状態になれば、もう治療の良し悪しはさほど重要ではなくなります。(そもそもわかってないんですし)
つまり何が言いたいかというと、
・自分のありのままを表現する
という人間味で勝負してみたら?ということ。
その時のアドバイスとしては、
-
- 完璧を目指すのではなく、少し不器用っぽさを見せた方がいいかも
こんな感じです。(ハッシュタグでなく、ハッシュドタグになってるとこに慣れてない感出てますね!)
- 完璧を目指すのではなく、少し不器用っぽさを見せた方がいいかも
少しづつですが親切な人達に教えてもらいながらTwitterの機能を勉強してます☀️
まずはハッシュドタグ☺️井長州力
— 長州力 (@rikichannel1203) March 12, 2020
- お茶目っぽさ(ご飯食べすぎて、おねむだよ~的な)
- あくせくはせず、スローライフ感(今日はスタッフと釣りに行きました。サビキで6時間ねばるも小さなアジ1匹的な)
「え?歯医者さんなのに意外~!」
「なんかお茶目でホッコリするな~、この院長!」
と感じるわけです。
特に多くの歯科医院は、
「与太郎の売る飴のように目に見える商品」ではなく、前述の通り、「どこで受けても一緒だと思われている治療」なのです。
であれば、なおさら差別化は難しくなります。
つまり素人(患者)の目線では、医院が綺麗かどうかなどで選ぶしかなく、選ぶための基準がないのが常なのです。
だったら、選ぶ基準をこちらが作ってあげればいいのです。
しかも、行ってみないとわからないなら、精神的なハードルを下げてあげる方向で、です。
治療の質については、HPなどで発信できます。しかし、それはどの医院も一緒です。
あるクライアントでは、過去に他者さんのコンサルティング会社を入れておりましたが、その会社が作るHPは他の医院と全く同じ文章を全国の歯科医院においてコピペそのままで展開しておりました。
つまり、もはや質だけでは勝負できないのです。
質に親しみやすさを加えて初めて差別化となるわけです。
そして、親しみやすさを感じてもらうのは、直接会う時間をとる必要もありません。
Facebook、インスタ、Twitterを使えば、表現できるんです。
悲しいかな、治療技術とは別の部分での勝負をしていく必要があるのです。
(もちろん、来院後に治療の質を知ってもらうことは、親しみやすさより重要だとも思っています。)
先生方、スタッフさんたちと相性の良いソーシャルメディアを使い、等身大を発信していきましょう。
ちなみに、無理に院内の仲の良さを作っているのはわかっちゃいます。
むしろ「イタい」のでやめておいた方がいいです。実際に来た時に透けて見えるとさらに離れちゃいます。
んなわけで、「差別化する方法」×「ソーシャルメディア」でお話しさせてもらいました。
おあとがよろしいようで。