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みなさんこんにちは!経営戦略研究所のWEBコンサルタントの茶川です。
今回は、ホームページ(以下HP)からの集患に苦戦されている医院様向けに、現在抱えているHPの問題点と改善のポイントについてご紹介していきます。
ご紹介するポイントは全部で9つあります。
盛りだくさんな内容ではありますが、1つくらいはご自身のHPに当てはまる内容があると思うので、ぜひ最後までご覧ください。
それでは、さっそく始めていきましょう。
①HPに知りたい情報が無い
最初にご紹介するポイントは、HPに知りたい情報が無いという問題です。
例を挙げると、今の時期であれば、新型コロナウイルスに対する取り組みを紹介する事が非常に大切です。
報道の影響などもあり、歯科医院がいわゆる三密の状態になりやすい環境である事は、今や多くの人が認識しています。
実際には、歯科医院で患者を相手にクラスターが発生した事例は無いのですが、こうした実際の状況はさておき、今は医院に対してネガティブな印象を抱かれている事が予想されます。
しかし、歯は痛いし何とか治療を受けたい。どこか安心して通える医院は無いか。。
こうしたニーズを汲み取り、的確に情報提示する事ができているでしょうか?
今回はコロナウイルスを例にしましたが、時代に合わせ、ニーズに応える情報を積極的に提示していく事が大切です。
②選ぶ決め手に乏しい
2点目は「選ぶ決め手に乏しい」という問題です。
例えば、インプラントを紹介するページを例にしましょう。
HP内に「インプラントとは何か?」や「入れ歯との違い」、「インプラントを選ぶメリット」など、かなり細かくインプラントについて説明されるページをよく見ます。
しかし、ここで力尽きてしまったのか、あなたの医院を積極的に選択する材料を提示しないサイトも非常に多く見かけます。
あるいは、こうした情報があったとしても、今までの情報量と比較するとかなり少なく見えてしまうサイトも散見されます。
あなたのHPもこんな状態にはなっていないでしょうか?
当然の事ながら、あなたの周辺の医院もインプラント治療を行っているわけです。
特に、インプラントは高い買い物になりますから、他の医院HPと比較され、じっくり時間をかけて吟味されます。
この時、明確な比較優位を提示できていないと、競争相手の中に埋もれてしまうか、それができている医院の後塵を拝してしまいます。
この対応のためには、他医院のHPと比較・確認をする事が大切です。
また、強みを打ち出したとしても、素人目には伝わっていない事もよくあります。
作成した内容は、ご家族やご友人にチェックをして貰うとなお良いでしょう。
③写真が少ない or フリーの物ばかり
HPにおいて大切な事は、その商品やサービスによって「どんな体験を得られるか」という疑似体験を相手に提示する事です。
これを簡単に実現させる方法として、写真を活用する事をオススメします。
詳細を説明するため、例を挙げます。
あなたは今、ご家族と食事をするレストランを探しているとします。
この時、食べログなどで情報を探すと思いますが、予算や立地、口コミや星の数以外に重視するのポイントに、ズバリ写真があるのではないでしょうか?
写真を見ることにより、「このお店の料理はおいしそうだ」、「こうした雰囲気の中で会話ができそうだ」などの考えを巡らすでしょう。
この時、過去の経験も踏まえ、かなり実体験に近い想像を膨らませる事ができるはずです。
そして、それが選択の決め手となる事も多いのではないでしょうか?
同じ事は歯科医院のHPにも言えます。
写真を見てもらう事で、待合室での待ち時間の様子や、治療中の自分の姿を鮮明にイメージする事ができるようになるのです。
それを心地良さそうだと感じて貰うことができれば、あなたの医院が選ばれる可能性はかなり高くなるでしょう。
ぜひ、医院の様子や治療中のイメージが湧くような写真を、HPに積極的に掲載するようにしましょう。
④治療をしてくれる人の顔が見えない/見えにくい
上記③でご紹介したように、HPでは「どんな体験が得られるか」という情報を伝える事が大切です。
そのため、実際に治療をしてくれる先生やスタッフの顔が見えないと、少し不安に思ってしまう事も考えられます。
どんな先生なんだろう?と相手に思わせ、そこで止まってしまうのです。
そうすると、先述した実体験に近い想像を相手に膨らませて貰う事は、かなり難しくなります。
この対策としては、院長紹介のページを充実させる事や、ブログを書く事などがお勧めです。
また、SNSをやっている場合、HPにリンクを貼るのも効果的でしょう。
あるいは、医院紹介を行う動画を作成し、その中で院長先生がメッセージを述べ、それを医院HPに貼り付ける事も有効です。
なお、ブログやSNSは継続的に実施をしないと効果が見込めないため、医院様によっては難しい場合もあります。
無理をしない程度に、できる事を行っていくようにしましょう。
⑤文字情報が多い
10年以上前に作られたHPによくあるのですが、文字情報が多く、一目で情報を判断しにくい状態になっていないでしょうか?
特にスマホの場合、どうしても文字情報は小さくなってしまいます。
興味のある記事や小説でも無い限り、見づらいという理由で離脱されてしまう可能性は高くなってしまいます。
この対応には、上記した③ & ④と同様、写真や動画をうまく活用し、文字以外の形で情報を提示していく事が効果的です。
また、見出しや改行、箇条書きなどをうまく活用し、読みやすくするための工夫も行いましょう。
⑥スマホ対応していない
今の時代、スマホからのアクセスは全体の7~9割ほどです。
スマホ対応しているHPでも、文字や写真が極端に小さいケースや、タップできるリンクやボタンの距離が近く、誤操作をしてしまいそうになるケースなどが散見されます。
スマホユーザーはPCユーザーと比べ、手持ち無沙汰な時、軽い気持ちで検索を行う傾向があります(これを「情報のつまみ食い」と言うWEBマーケターも居ます)。
このため、ストレスに感じる事があれば、簡単にページから離脱されてしまうという、大きな特徴があります。
それを証拠に、Googleアナリティクスを見ると、スマホユーザーの場合、直帰率もページ滞在時間も、PCユーザーと比較すると悪い傾向が見て取れます。
この改善はHP管理者に依頼するしかないので、問題点を見つけ次第、随時連絡するようにしましょう。
⑦ページの表示が遅い
以前にGoogleが発表した、ページの表示が3秒かかると離脱率は32%増加し、これが5秒になると90%増加するという、有名な研究があります。
この対応には、写真サイズを圧縮したり、不要なスライドショーを削除するなど、無駄を削ぎ落とし、表示速度を高める工夫が大切です(この点はHP管理者に相談してください)。
加えてこの問題は、通信環境や端末のスペックのバラつきが激しい、スマホにおいて特に問題となります。
問題点の発見には、実際にスマホで確認をする事が大変重要です。
上記⑥の確認も含め、様々な環境の下で、定期的にスマホによるHPをチェックする事をオススメします。
可能であれば、ご家族やご友人のスマホを借りてみるなどして、いつものスペックや回線とは異なる状況でも確認してみてください。
⑧問い合わせの方法がわかりにくい
WEB予約がある場合、リンクは目立つ場所にありますか?
スマホの場合、電話番号をタップするだけで通話は繋がりますか?
先述したように、特にスマホユーザーは小さなストレスが原因で、簡単に離脱されてしまう恐れがあります。
HPを見慣れていると、問題点に気づきにくい事もあるので、ご家族やご友人の方から意見を伺うのも非常に効果的です。
⑨口コミサイトの評判が良くない
最後にご紹介する内容は、HPとは直接関係は無いのですが、とても大切な事です。
なぜなら、今の時代は多くの情報が世の中にあり、HP以外にも医院を評価し、判断するための材料に溢れています。
口コミサイトのレビューはその典型でしょう。
HPを見た人がその後、「この口コミがちょっと気になるな、、」という事で離脱されてしまう可能性があります。
あるいは、口コミサイトの星の数を見て、最初の選択肢にすら入れて貰えない、なんて事も。。
せっかく努力してHPの改善を行ったとしても、こうした理由で新患を逃しているとしたら、それは非常にもったいない事だと思いませんか?
口コミサイトの中でも、Googleマップにも大きく表示される、Googleの口コミは特に重要です。
良い口コミを投稿して貰う事と、口コミに対し返信を行っていく事を心がけましょう。
口コミの返信については、以下のブログも参考にしてみてください。
おわりに
今さら私が言うまでも無い事ですが、世の中は多くの歯科医院に溢れています。
Googleマップで「歯医者」と検索をするだけで、近隣の数多の歯科医院の名前が連なります。
WEBマーケティングとは、いわばこの状況の中から選ばれる存在になる事、と言っても過言ではありません。
弊社のセミナーにおいて、他と同じ事をやっていても同じ効果しか得られない、というお話をさせて頂いておりますが、これはHPにおいても同じ事が言えるのです。
一歩抜きん出た存在になるためにも、今回ご紹介をしたポイントについて今一度見つめ直し、実践されてみてはいかがでしょうか。
本日は以上となります。
貴院のWEBマーケティングが上手くいく事を願っております。