いますぐ使える補綴コンサル管理リスト

自費率とリコール率

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TC育成塾では第3回に補綴コンサルの管理についてお話するときがあリます。今回、より簡単に使えるバージョンを作成しました。ダウンロードはこちらから

使い方は次のとおりです。

  • コンサル日→補綴コンサルを実施した日
  • 対応者→補綴コンサルを実施したスタッフ名
  • コンサル内容→説明した自費(第1候補)
  • 見込み→補綴コンサルしたときの患者さんの反応を見て、○・×・△を記入
  • ISI→治療計画書を渡したかどうか(ISIでも達人プラスでもデンタルビューでもデンタルXでも構いません)。あり/なしを記入。作成するのが大変な場合はすべての患者さんに渡す必要はありません。5本以上、治療箇所があるとか欠損があるとか基準を設ければいいです。
  • 結果→次回来院日に結果を確認して記入。○か×
  • 成約金額→結果が○のときに決まった金額を記入
  • その他→今回の補綴コンサルで共有すべき情報があれば記入

補綴コンサルの切り口がこんなにふうになっていないか?

特に最近自費金額が下がっている気がするという場合は実施状況を上記のリストで把握するのがいいです。その上で、最近の自費の説明切り口が次のようなものになっていないか確認してください。

「被せものはいくつか種類があるので、その話だけさせてもらいたいなと思います。するかしないかは皆様に説明してるので、どちらを選んでいただいても大丈夫です。まずこっちの手前のほうなんですけれども、(中略)、1つ目は一般的なこういう金属のタイプです。金、銀、パラジウム合金、いろんな金属の複合体でできています。ここに入るような形になるんですけれども、良し悪しがあるんですけれども、銀はやっぱり安いっていうのがいい面ではあります」

これはTCアドバンスで紹介したシーンですが、TCが自信ないときにありがちな例です。

安いか高いか/保険内か保険外か、は手軽に利用できる判断基準なのですが、そこが治療の本質ではないですよね。できるだけ再治療は避けたいとか自分の歯を大切にしてほしいなどの理念があれば、値段の話は最後でもいいでしょう。

また説明の冒頭で「するかしないかは皆様に説明してるので、どちらを選んでいただいても大丈夫」というのも避けたほうがいいです。たしかに患者さんの気持ちの負担を下げることはできます。しかし「しっかり考えて選んでください」が先で、「どちらを選んでも大丈夫」は説明の最後がいいでしょう。

経済状況悪化の前にやっておきたいこと

コロナ禍によって、経済面ではいいニュースは少ないです。コロナ解雇・雇い止め/赤字決算/月給カット/ボーナス減などなど(余談ですが、思ったよりスタッフはこういうニュースを知らないのでミーティングで伝えたほうがよいかと思います)悪いニュースがたくさんあります。

Yahoo!ニュースより

ということで、経済状況悪化による受診控えが本格化する前に、自費の重要性(およびリコールの大切さ)をしっかり伝えられているか院内でいま一度、確認しておいてください

ちなみに、口腔内を清潔にすることでインフルエンザの感染リスクを下げられることを知っている人は約2割(23.6%)だそうで、こういうことはリコールの説明するときに使えます。詳しくは次のリンクを参照してください。
https://www.jda.or.jp/jda/release/cimg/2020/DentalMedicalAwarenessSurvey_R2.pdf

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