ここ最近の来院数が減っている原因と対策

歯科医院経営ブログ

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こんにちは。歯科医院地域一番実践会の五島です。

1回目の緊急事態宣言の混乱後、特に何も影響がなかった歯科医院と影響が確かにあった歯科医院が二極化しているように思います。この場合の影響とは「患者(来院数)が減っている」ことを指します。しかし、それがコロナのせいなのかと言ったら(ゼロではないものの)、違うように感じています。

数ヶ月前と比べて来院数が減っているように感じる場合は次のことをチェックしてみてください。

  1. 今日見てほしいという患者の質が悪いので予約を絞っていないか
  2. 待ち時間や混雑を心配して(患者に「混んでるので蜜が気になる」と言われて)患者を受け入れに制限をかけていないか
  3. 正確に院内のアポ帳とネット予約を合わせすぎてネット予約枠がなくなっていないか

1については医院の方針なので難しいところがあります。質を取るという場合は患者数が少ないことはある意味仕方がなく、高単価の歯科医院作りをがんばるしかありません。

2については待合室でクラスター感染という報告もないので(こんなネットニュースがあります)患者さんに大きな問題がないことを伝えたり、付き添いは最低限の人数にしてもらうなどをお願いします。

3については最近よくある現象です。患者数が減っているというなら、夕方や土曜はさておき、その他の時間帯はできるだけ予約可能な状態(○がついている状態)にすべきです。デンタマップやデントネットなど院内のアポ帳とネット予約機能が統合されている場合は、ネット予約列を別に作って、できるだけその列を開放しておくのが理想です。

さて、上記1~3でも戻ってこないなという場合は、過去の患者さんの掘り起こしが必要です。昨年(2020年)1~6月の患者さんに注目します。初期のコロナ騒動や1回目の緊急事態宣言で消えている方がいるはずです。該当期間で治療・検診の無断キャンセルや電話キャンセルで次の予約が確定していなかった患者さんをリストアップしてください。

こういうことを伝えるとスタッフから「そういう患者さんも戻ってきてますよ」と言われることが多いですが、実際調べてみると100人単位でいます。高齢者の方や何をやっても来ないなという方は除いて構いません。リストアップしたら、いっせいにハガキを出します。数が多いはずなので、個別の手書きコメントなどは必要ありません。

ハガキには可能でれば、医院の感染症対策のページやネット予約へのページにつながるQRコードを載せていくのがいいでしょう。新型コロナウイルス感染症対策がされているかどうかを心配は患者さんは多いようです。

日本私立歯科大学協会による『「歯科診療」および「歯科医師」に関する第5回意識調査』によると、およそ6割の方がコロナ騒動で通院を控えたいと考えているようです。また、歯科医院で(患者間の)クラスター感染が起きていないことを知らない人も7割程度いるようです。そういう方たちのために正しいことを教えてあげることも重要です。

さて、ハガキや連絡をしたら、対象の患者さんがちゃんと来てくれたかをチェックしましょう。ハガキは1つ60円程度(インク代を含めるとももう少しします)ですから、200人に送るとして12000円以上はかかるわけです。ある医院では次のようなリストを作って、来院者をチェックしていました。

報告によると1週間足らずで15人から反応があったらしいので、数週間するとハガキ代は回収できそうです。何より、また患者さんを定期的にケアできる確率が上がるので、どうも最近患者数が減っているなと思われるなら、少し大変ですがリストを作って連絡をしてみてください。

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