歯科衛生士の担当制のメリット・デメリットとは?

スタッフ教育

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皆さん、こんにちは。

地域一番実践会コンサルタントの山本です。

今回は、

歯科衛生士の担当制のメリット・デメリットとは?

というテーマでお伝えしたいと思います。

多くのクライアント先で質問をいただく内容の中に、

「DHは担当制にした方がいいのでしょうか?」

という事をよく伺います。

またほとんどの歯科医院がDHを担当制にしている医院が多い状況かと思われます。

もちろん、DH担当制のメリットも数多くありますが、

意外とデメリットも存在するのです。

漠然と担当制にするのではなく、

しっかりとメリットとデメリット、そして自身の歯科医院のスタイルに合わせて、

どのように選択するのかを決めていかれると良いと思います。

◆DH担当制のメリット

まず、メリットに関してですが、これは多くの説明は不要かと思います。

やはり大きいのは患者管理信頼関係です。

患者さんの口腔内の管理がしやすいこと、そして信頼関係が構築しやすいので、

より初期治療の中断防止、そしてリコール率アップにつながりやすくなります。

特に歯周病治療に力を入れている医院であれば、

より担当制を置く事をオススメ致します。

◆DH担当制のデメリット

意外と知られていないのがデメリットの方です。

誤解しないで頂きたいのが、担当制がダメですと言いたいわけではありません。

しっかりとデメリットも把握した上で、ベストな選択をされることをオススメ致します。

①DHのスキルの見落とし

担当制でなおかつ歯科医師がチェックに必ず行くような医院でない場合、

意外とDHのスキルの見落としが起きやすくなります。

意外と歯石が取れてなかった、しかも本人もイマイチ気づいていないなどの場合、

問題は顕在化しにくいです。

ですので積極的に歯科医師や先輩DHがチェックに行く事をオススメします。

②脱落に繋がりやすい

やはり人と人ですから、相性というものはつきものです。

患者さんとDHの相性が合えばベストですが、

当然ながら、そうでない場合もありますよね。

受付などで「次回から別の方でお願い出来ますか?」

と言ってくれればまだしも、全員の患者さんが言ってくれるわけではありません。

そうなると、そのまま患者さんは中断してしまうという場合があります。

ですから、初めからP検をした人がそのまま担当という事ですべてをふりわけるのではなく、

例えば、Pが重度の患者さんでDH自らが担当を希望する場合、

もしくは患者さんからの指名があった場合などは担当制にする部分担当制などをすることをしていければ良いと思います。

その際、患者さんが言いやすいように、受付などに

「担当をご希望の場合は受付スタッフにお声掛けください」

というチラシを張ると、患者さんもよりお伝えしやすい状況になるかと思われます。

③DHがDH業務ばかり優先しがちになる

これはもちろん人によりますが、私の経験上、最も担当制のデメリットになりやすいかと思います。

歯科診療は忙しければ忙しい程、受付やDA、DH、Dr.との連携が必須になってきます。

私のクライアント先でよくあることなのですが、

コンサルティングにお伺いする前はそこまで患者数がいないので、

担当制でも別に問題は顕在化しなかったものの、

次第に患者数も増え、より診療効率化が必須になる場合、

この(完全)担当制があるがゆえに、診療効率に影響が出てしまう場合があります。

それは、DHがDH業務ばかり優先してしまうということです。

例えば、DH列のキャンセルが出た、その時本来Dr.のアシストのサポートなどについてほしいのに、

DH記録が溜まっているからと言って、そちらを優先してしまう、

結果としてDHとDAの関係悪化に繋がるというものです。

ただ、こういう行為をしてしまうDHさんの気持ちも十分理解できます。

DH記録などはどうしてもアポイント内に完結するのが難しく、

どうしても診療後になってしまうケースもあるかと思います。

人によっては、DAがいるんだから別にDHがアシストに入る必要なんてないでしょ、

と考えるようになってしまいます。

こういう考えを持ったDHがいる場合、私は完全担当制ではなく、

上記のように部分担当制にするように私のクライアントで進めている場合もあります。

これは医院のスタイルにもよりますから、

すべての歯科医院で当てはまるわけではないですが、

診療効率やチームワークを重視する場合は、

しっかりと見極めてどうするか判断するべきかと思います。

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