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こんにちは。実践会コンサルタントの山ノ内です。
12月末まで落ち着いていた新型コロナウイルスですが、オミクロン株に切り替わり、日本でも猛威を奮っています(2022年1月29日現在)。前回とは比べ物にならないくらいの感染力です。いつ、だれが、感染してもおかしくないレベルです。
この情勢下での歯科医院においての対応は非常に悩まれるところかと思いますが、現時点で考えうる対策について、こちらで紹介したいと思います。
お昼休憩の食事等
冒頭で述べているように、この感染力ですので誰がなってもおかしくない状況です。なので、何よりも怖いのは院内クラスターです。以前から弊社のセミナーやお伺いしているクライアントにもしつこくお伝えしていますが、お昼休憩時の食事は最も注意が必要です。アクリルパネル越しや距離を離しての食事は最低限の対策です。今回のオミクロン株ではこの対策だけでは不十分な可能性が高いです。可能であるなら、食事を完全に時間帯で分散させたり、食事を摂る部屋を分けたり、自家用車での食事を個々で摂ってもらったり、完全な分散が必要なレベルになっています。
そして、食事と同じように歯磨き等のマスクを外しての行為も注意が必要です。徹底した感染対策を講じていきましょう。
院長・勤務医・スタッフ全員で行動抑制
どんなに行動抑制をしたところで感染してしまうリスクはあるかと思います。ですが、そのリスクは行動抑制で下げることはできます。どこまでの行動抑制を推奨するのか、それがなぜ必要なのか、院長先生自ら意味付けをして院内で徹底周知をした方が良いかと思います。
行動抑制の例は下記の岩渕のメルマガ
【歯科医院経営活性化手法 -2022年01月配信 Vol.229-】で記載しています。
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スタッフの同居している家族で感染者が出てしまった場合
同居している家族が感染者になったとしても、厚生労働省の通達でもありましたが、医療従事者においては、本人がPCR検査や抗原検査で陰性が確認できた際に勤務は可能となっています。ただ、抗原検査では一定のウイルス量がない場合は検出されず陰性と出てしまうと言われているので、医院の状況に合わせて、PCR検査にするのか、抗原検査にするのか、予め決めておけると良いかと思います。大事なのは事前に決めておくことかと思います。(自治体によって対応が分かれる可能性もありますので、各自治体の判断の意見を確認してください。)
参考)神奈川県HPより抜粋
もし、スタッフのお子さんが感染してしまう、または、お子さんの保育園や学校等が休園・休校してしまうなどの場合でスタッフが休まざるえない場合、下記の「小学校休業等対応助成金」が適応になる場合がありますので、自治体や顧問社労士にご相談ください。
厚生労働省HP 小学校休業等対応助成金
https://www.mhlw.go.jp/content/000870927.pdf
新たなディフェンス?コロナ保険?
病院の第三者評価を行っている公益財団法人日本医療機能評価機構が医療従事者支援制度として行っている補償制度もあるようです。要項等をしっかりとご確認の上、状況に応じて、ご検討されても良いかもしれません。(申請期限などあるので詳しくはHPをご確認ください)
公益財団法人日本医療機能評価機構HP
3回目のコロナワクチン接種の推奨
県によっては既に済ませている医院もあるかと思いますが、コロナワクチン3回目の推奨は必要かと考えています。特に、2回目接種の副反応が強く、3回目を見送るスタッフも出ていると伺っています。予期せぬ副反応もあり、強制は難しいですが、科学的な根拠を踏まえ、また、自分自身やご家族への影響なども踏まえ、院長先生が重要性を医院全体にお伝えできると良いかと思います。
厚生労働省HP オミクロン株における追加接種(3回目)の効果について)
そして、医院の3回目接種が完了したら、院内・HP等で情報発信していけると良いかと思います。患者さんも安心して来院頂けると思います。
コロナ明けを見越しての中断リスト作成
今まではディフェンスを中心にお話してきましたが、コロナ明けを見越してのオフェンスも考える必要があります。メンテナンスのキャンセルも増えてきていると思いますので、キャンセル者は確実にリスト化してコロナ明けに連絡をできるようにした方が良いですね。
予断を許さない状況が続きますが、医院全体でこの状況を乗り越え、コロナ明けにリスタートできる準備をしていきましょう!