勤務医のコミュニケーションスキルが課題の歯科医院はどう対応したら良いのか?

スタッフ教育

このブログは約 6 分で読めます

皆さん、こんにちは!

歯科医院地域一番実践会 コンサルタントの山本峻士です。

本日は

「勤務医のコミュニケーションスキルが課題の歯科医院はどう対応したら良いのか?」

というテーマでお伝えしたいと思います。

私は最近、中規模~大規模歯科医院さんを担当することが多く、

年間医業収入3億以上のクライアントをメインに担当しております。

規模が大きい医院さんで共通する悩みが、

「勤務医採用・教育・定着」

というものではないでしょうか?

当たり前ですが、医業収入2億レベルであれば、院長が1人も、

スタッフマネジメントや仕組み化を強化することで十分達成できると思いますが、

ここから先はどうしても、勤務医の採用や育成、定着が必要不可欠になってまいります。

またただ単に頭数として歯科医師がいれば良いということではなく、

診療においても、

効率よく患者数を診ることができる

自費診療も行うことができる

局所的な治療だけでなく、全顎的治療もできる

というスキルを身につけていたり、

またマネジメントにおいても

スタッフ教育にも関わる

若手勤務医の教育サポートにも関わる

ということができる勤務医がいるか否かによって、

年間医業収入3億、5億を目指すことができるかどうか、

大きなポイントになってまいります。

本来であれば、上記のようなことができる勤務医が在籍してくれることが理想ですが、

現実的にはこのようなことまで関われる勤務医は限定的であり、

そもそも基本的な診療すらまともにできない、簡単な自費診療の契約すら決められない、

ということで頭を悩ませている院長が多いかと思います。

私も多くの歯科医院で「勤務医のコミュニケーションスキルが低いのは、どうにかならないか?」

と相談を受けることがあります。

今回はそのような悩みを抱える院長に向けた内容をお伝えしていきます。

 

コミュニケーションスキルの向上は結論、難しい

弊社代表の岩渕も良くお伝えしておりますが、

コミュニケーションスキルを向上することは非常に難しいというのが結論です。

研修医上がりの歯科医師ですら、20年以上、自分なりのコミュニケーションの仕方が凝り固まっており、

それを変えるのは、よっぽど本人が「変わらないと!」という意識を持っていないと変わりません。

コミュニケーションスキルに課題がある人間が、

高額な自費診療を決めるようなスキルまで身につけることは相当難しいですし。

そこに労力を欠けすぎても、結局周りが疲弊するだけです。

では何の対処もできないのか?

もちろん、全く対処方法がないわけではありません。

最も有効な方法が「動画で振り返り」です。

私はこの仕事をする前は、製薬会社の営業、生命保険の外交員と、

コミュニケーションスキルが最も必要とされる営業という仕事をしておりました。

特に生命保険の外交員は完全歩合制でしたので、

非常に多くの自己研鑽を行っておりました。

ではその保険会社では何をしていたかというと、

毎日毎朝7時半に出社し、若手同士でロープレを行い、毎回動画で撮影、その後振り返りを行い、

どこが課題なのか、どこが伸びしろなのかを確認しておりました。

一見、基本通りの話をしているつもりでも、動画で確認してみることで、

客観的に自分のコミュニケーションを確認することができます。

ですので、最も有効なのは動画で振り返りをすることです。

ただ、これも様々な歯科医院で提案しておりますが、ほとんどの歯科医院で実行されることはありません。

なぜなのか?

それは勤務医本人が「自分のコミュニケーションスキルに課題があると感じていない」からです。

わざわざ動画で振り返りを行うことが面倒であり、そこまでやらなくてもいいかな、

と思っている勤務医が多いからです。

ですので、よっぽどやる気のある、実践力のある医院や勤務医には有効なやり方です。

本人を変えようとするのではなく、「環境」を変える

どんな取り組みもそうですが、人を変えるのは相当に難しいと思います。

ですので、その人を変えようとしても周りの労力ばかりかかり、疲弊するだけになることが多いです。

ではどうしたら良いのか?

結論は、その勤務医が話をしなくとも良い環境を整えることです。

つまり「TCやDAのコミュニケーションスキル、知識をアップさせる」ということです。

女性スタッフの中にはコミュニケーションスキルが元々高い方も多くいらっしゃると思います。

そのようなスタッフをTCとして育成し、そしてそのTCが勤務医のサポートを行う環境を整えるということです。

勤務医は歯科医師でしかできない業務に専念してもらう、それ以外のことは周りのTCがやDAで行う体制を作ることが理想的です。

もちろん、それはそれでDAやTCを基礎知識から教育しなければなりません。

簡単なことではありませんが、本来のコミュニケーションスキルを変えるよりは、まだ現実的です。

勤務医が多い医院ほど、周りのDAやTCの教育がより重要になってきます。

是非、このような環境を整えるための仕組みづくりを行うことをおすすめ致します。

現在、申込受付中のセミナー

タイトルとURLをコピーしました