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こんにちは!
歯科医院地域一番実践会の萩原直樹です。
今回は「特定のテーマに集中すること」という題名ではお話させていただきます。
色々なことに手を出しすぎる!?
経営を進めていく中では経営者によってはいろいろなことに手を出したくなる先生がいらっしゃいます。
セレック、アイテロ、マイクロなど。
セミナーに関してもAセミナー、Bセミナー、Cセミナー。
アドバイザー・コンサルティングに関してもA社、B社、C社。
いろいろなことから個人的にたくさんを学ぶこと素晴らしいことですが、このように多様なアイディアを学ぶと多くの場合は整理がしきれません。
一番最悪なケースはチーフスタッフに
「これやっておいてくれる?」
と丸投げしてしまうことです。
チーフスタッフからすると院長先生が毎回新しいことを学んで、実践。まだ前回取り組んだばかりのことが全然できていないうちから他の事をすると疲弊していきます。
院長先生は一ヶ月程度は一生懸命話をするのですが、その後はほとんど話さなくなったり、せっかく高額の資金をかけて購入した機材も埃をかぶっていることが多々あります。
このようなことを繰り返すとどうなってしまうのか。
それはスタッフがまた長続きしないであろうという「ノーム」に駆られてしまうのです。
「ノーム」とは暗黙のルールのようなものです。
言葉にしなくても全員が理解できることです。
本来であれば肯定的な「ノーム」があると良いのですが、否定的な「ノーム」ができあがってしまうとなかなか厄介です。
例えば、プロジェクトなどを組んで「全員で取り組もう」と話をしても、
「いつも通りやらないだろうな」とノームができあがり、誰も一生懸命取り組まなくなります。
スタッフが何をしても変わらない、やる気を起こしてくれないと感じる組織の場合は過去に上記のようなことを院長先生が繰り返してしまっていた可能性が高いです。
「今度は本気だから!」と言ってもスタッフは誰も信じてくれません。
このノームは非常に危険だと私は考えています。
つまりオオカミ少年状態です。
「狼が来た」と何度も嘘をつけば、本当の狼が来たときにも誰も信じてくれないでしょう。
もちろん院長先生としては嘘で話をしているわけではないのですが、結果としてスタッフにとっては嘘に近いような認識になります。
チームはこの「ノーム」によって動かされています。
また「ノーム」はただ発生するだけでなく徐々に大きくなっていきます。
だからこそ経営者は肯定的なノームを増やすことを意識したほうがいいです。
始めたことは最後まで行うこと
とにかく最後までやりきることです。
それでもうまくいかないこともがあると思いますので、期限を決めて振り返りを行うなどするとよいです。
3ヶ月、半年、1年という単位でも良いです。
その時期で振り返りを行い、成果を全体で共有をするのです。
知らぬ間に終わっていたことや、成果を全員が知らないことなどは減らした方がいいです。
特に大きな歯科医院になればなるほど全体情報共有が必要になります。
情報は鮮度が大切です。
人によって伝わる時期が異なると結局は組織内での温度差が出来てしまうので、ミーティングなどで全体広報すると良いでしょう。
またスタッフがあきらかに嫌がっている取り組みに関しては事前に面談などで解決してから進めるのが良いです。
そうすると課題を乗り越えてにくく感じるかもしれませんが、導入前に話すのか、導入後に話すのかであれば導入前の方が軌道修正がかけやすいのでおすすめです。
特定のテーマに集中すること
新しいことを始める際には年単位で取り組むことが非常に有効です。
私のクライアントでは年間テーマを決めてその内容をとにかく取り組んでいる医院様もあります。
すると、シンプルなテーマにおける取り組みを長期間で実施していくのでスタッフも方向性を理解しやすいのと、実践も定着していきます。
次から次へと色々なことに手を出し、しかも途中でやめてしまうことは非常に危険です。
実は経営者自身がスタッフに対して強烈な「ノーム」をつくることになります。
実は身に覚えはありませんか?
いきなり何もしないスタッフはいません。協力しないスタッフもいません。
気づけばそういう環境になっているだけかもしれません。
当てはまる方はお気軽にご相談ください。
弊社では定期的に無料経営相談を実施しております。