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みなさん、こんにちは、経営戦略研究所の横山光孝です
日々、歯科医院さんにお伺いをして医院の活性化や課題への対応をしています。
また最近、弊社へのコンサルティング依頼が大変に多くなっています。
その中でも医業収入の大きな医院様からのご依頼が顕著に増えています。
10億を目指したいとのコンサルティング依頼や既に15億を超えている医院様から20億を超えるためのコンサルティング依頼などが大変に多くなっています。
私のお伺い先の医院様でも10~15億を超える法人様が非常に多くなっています。
いつもお伝えをしていることですが、歯科治療は医療なので数字がすべてと言うことではありません。
一方、医院経営は経営の側面も持ち合わせているので、数字を抜きには適切な経営は出来ません。
医療としての治療の円滑化、効率化、技術向上が患者様の納得や満足に直結します。
私のお伺いをしている医院で15億・自費率70%を本部スタッフ2名で実現している医療法人様があります。
その診療体制は、3億の医院を5つ経営しており、各医院の自費率は65~75%というものです。
これらが法人全体では15億・自費率70%経営となります。
この法人様の経営本部は女性事務長1名、女性主任1名(週4日勤務)の2人で運営をしています。
なぜ、このような「超」高生産性の経営を実現出来るのでしょうか。
理事長の経営手腕、治療技術に負うところが大きいのですが、分院展開型15億医療法人としての組織運営面からみると以下のような取り組みが高生産性を支えています
1.本部経営スタッフが現場を知っている
女性事務長は治療現場からの叩き上げで診療の中身、受付業務などをしっかりと把握しています。
今でも必要があれば5つの医院のどこに行っても受付業務など円滑に対応されています。
加えてこの事務長はDr、DHを始め従業員の状況把握や面談などの対応も進めています。
15億法人の必要とされる本部機能をしっかりと遂行しているのです。
2.各医院のDr、DHへの教育による能力が高い
Drの治療技術は臨床経験値によりますが、このスキルアップの教育体制基盤を固めている。
またDHを始めとしたスタッフの力量が非常に高いのです。
・患者様との信頼関係構築
・自費治療(特にインプラント、矯正、全顎的治療)の説得力が圧倒的に高い
・臨床資料のまとめ方、準備など徹底している
→入社時から特にDHは臨床の基礎、Drの診断ポイント、Drならどのように治療計画を立案するかなどの教育を受けます
・医院数値を把握している
→経営数値とまでは言いませんが、診療における基本数値はしっかりと理解をしています
3.医院数値管理の徹底とその傾向把握と対策を打っている
・通常の窓口日計表
・診療効率表の全項目
・各カウンセリングの実施回数
・各診療科目ごとの契約率
・今後は各TC、診療科目ごとの実施、契約率
・数値に関しては、分院長・幹部クラスでは会議で徹底的に予実管理をしていきます
これら数値は毎日、診療後に日時、累計で実数、予算比、前年比、前月比の状況がクライドに記帳されます
一方現場スタッフクラスでは日々の診療や患者様満足に集中を出来る体制を整えている
大きくはこの3つの柱
すなわち
・本部による法人全体のマネジメント機能
・現場での診療(治療、メンテナンス、接遇、カウンセリング)力の高さ
・数値管理の詳細対応
などがこの業績を下支えしているのです。
今後は1医院で10億以上の医院開業も準備をしていますが、そうなると本部体制は更に人員増、専門化、機能化などを進めていくことが必要なので現在、その取り組みを実施しているところです。