新規開業前に必ずすることは?

新規開業

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こんにちは!
歯科医院地域一番実践階の萩原直樹です。
今回は新規開業に関してお話しさせていただきます。
よく聞かれる質問の中に「どのような準備をすれば良いか?」という内容があります。
項目は多ければ多いほどよいですが、具体的な項目があります。今回はどのような準備をしていけばよいかをお話しさせていただきたいと思います。

準備の重要性

意外と大事なのは【何のために開業するか】と言うことです。
開業してみるとわかるかと思いますが、様々なことに悩むことがあります。
開業場所、開業資金、スタッフ採用、教育、集患などなど悩みは尽きないでしょう。
その悩みに関して、事前にどれぐらいの期間を設けて準備できるかが非常に大切になってきます。
様々な壁がある中でどういう想いで開業をするかを明確にしてください。

心が折れそうになることが多々発生すると思います。院長先生によっては開業したことを悔やんだり、代診に戻られる先生もいらっしゃいます。

最近弊社にもスタッフ教育で疲れ果てたから医院を売りたいというご相談もあります。

大切なのは開業する歯科医院のコンセプトや方向性を事前に決めることです。

たまたま矯正ができる歯科医師が入ったから矯正を始めることや周りの歯科医院がやっているから方向性を変えるというのは勤務しているスタッフのマネジメント状態を非常に悪くし、最悪の場合には退職に至ることもあります。

開業当初に初期メンバーがほぼ退職するという事実が多いのは、開業当初は先生自身が方向性に迷い、言っていることが日々変わってしまうため、働いているスタッフがついて来れなくなってしまうのです。経営者たるものは自分の信念に基づいてあっていても、間違っていても芯を持つべきです。
理念に基づいた発言や行動を心がけてみてください。

事業計画

開業する多くの先生は税理士が提出する事業計画に則って考えていきます。その数値は、私たちのような多くの事例を知っている者からすると実際とは大きくかけ離れているものです。レセプト数と医業収入の相関性などもデタラメなことが多いです。それは多くの事例を知らないからこそそのような事業計画になってしまうのです。

私達はクライアントが400医院以上存在しておりますので事業計画を描くために必要なスタッフや設備を想定することができます。また、医業収入を上げるためには、どのようなスタッフが採用して、どう教育していくかも大切です。また想いだけでは充分ではありませんから事業計画書内で採用や教育なども含めた上でのキャッシュフローシートを作成すると良いです。

開業後の焦り

当初は保険が収入としてすぐには入ってこないため、自費診療に取り組んでいなければ、手元のキャッシュがみるみるうちになくなり、焦ってくることでしょう。その焦りから周りにいるスタッフに当たり散らすようになります。
歯科医院を開業する場合、自分が今まで治療に集中できていたものが、治療以外のお金や人材採用・教育にも意識を向けなければいけません。

ご自身が経営者の仕事だけをするのではなく、歯科医師、マネージャーの仕事もこなすのです。代診の時にこのような力を身に付けていない先生は開業してから大きく失敗し、そこからやり直すことになります。

立地が良く、新規の患者様が多く入る医院であれば、退職があったとしてもなんとか保険点数が上がり経営を進めて事は可能でしょう。
しかし立地が悪く、視認性が悪いような歯科医院ではそうはいきません。医業収入を向上するポイントは「スタッフ」です。

スタッフ自身が医院の顔となり、ブランドとなります。

どんなに歯科医師の技術が高くても、受付の対応が悪い、アシストの雰囲気が悪いと言うことでは、リピートしてきてくれる事はありません。

そこで歯科医師であり、経営者であり、マネージャーである新規開業する院長先生は一人ひとりを育てていくことに専念する必要があります。

たまに「マネジメントが疲れた場合には人に頼らない経営を進める」という話を聞きますが、それは到底難しいです。

なぜなら人と人のつながりが教育、成長、帰属意識につながるからです。

ここを切り離して考えた時、どんなに経営がうまくいったとしても周りに頼れる人がいない、生涯付き合える仲間がいないことに直面するでしょう。

もちろん経営者同士の仲間はいたとしても、スタッフからはなんとも思われない経営者になる可能性は高いのです。

新規開業で悩んでいるのであればを知り合いの院長先生で数年以内に開業している先生を見に行ってみてください。いろいろなご苦労や成功話を聞くことができるでしょう。また医院見学をしてみてください。

すると、どのようなことに力を入れているか、スタッフはどのように成長しているかを理解することができます。開業してから10年以上経ってるような歯科医院は理想のモデルにはなるものの開業時の気づきにはつながりにくいものです。

ご自身の中でも時間をかけて構築するもの、すぐに着手できるものなども開業前にリスト化して取り組んでいただけると良いです。

アドバイザーの活用

弊社が主催しているような経営塾に参加することも非常に有効です。

2023年歯科医院地域一番実践経営塾ベーシックコース
これまで、数々の医院が地域一番医院になり、歯科界のカリスマが多数、誕生した伝説のセミナー「歯科医院地域一番実践経営塾ベーシックコース」。あなたはこの熱いドラマに出演するのか、それとも他人の成長を指をくわえて見てるだけで終わるのか!?

経営に特化しているセミナーはあまりありません。できれば開業の2~3年前から参加される方が良いです。チーム制のため、そこで周りの院長先生方と知り合いになって、どのようなことを行っているのか把握して準備につなげるのです。

私たちのようなコンサルタントのアドバイスを受けることも有効です。

クライアントにはチェア3台から30台、多数分院展開している歯科医院があっります。どういうスタイルが自分に合うかもご相談してみてください。年に数回無料経営相談がございますのでそのような機会をご活用いただけるとよいです。

無料経営相談のご相談はこちらから

また、今年の経営塾ゲスト講師の中でもわずか1年で医業収入1億円を突破し、2億・3億と成長されている医院様がいらっしゃいます。その成功につながったのは、やはり事前準備なのです。
開業前の理念決定や採用方針の決定により未来は大きく変わります。
1年以上前から多くの方の情報収集に努めてください。

開業する皆様のご成功をお祈りしています。

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