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皆さん、こんにちは!
歯科医院地域一番実践会 コンサルタントの中澤です。
今年も早いもので、6月に入りました。
4月から入社された新人スタッフはしっかりと育っていますでしょうか。
今回は、「人材教育で抑えるべきポイント」についてお話したいと思います。
以前、萩原から下記のブログもありましたが
現在の歯科医院においては、人材教育は避けて通れず、今後は更に重要になる要素です。
人材の受け入れ環境、教育の基盤がある医院は、組織全体の成長と生産性向上に直結します。
最近私が考えているのは、人材を教育する際には技術とありかたを伝えていく必要がありますが、これをいかに細分化して教育を医院で行える体制を作れるか大事かと思っています。
入社時に時間を取りオリエンテーションを実施している医院が多くあるかと思いますが、それだけでは特に複数人の社員を同時に採用した際には教育は難しいと感じます。
今、私のクライアントで実施しているのは、
特に、ありかた研修については医院の中で技術カリキュラムと同じように毎週、もしくは2週に1回テーマを決めてありかた教育を行います。
テーマは、実際に診療の中で新人が不足している、教育が必要なヒューマンスキル項目をトーレナー(教育者)と洗い出した内容で話をします。
例:メモを取る、報連相、素直、プラス発想(愚痴、文句言わない)などのイメージ
時間は、10分~20分ほどで良いですが、必ず研修内容の感想と、テーマ内容での自身の次回までのやること、実践事項を書いてもらいます。
書いた内容は、教育者は把握をして実際の診療での動きを確認しながら指導・教育をしていく流れです。
重要なのは、大枠のありかた研修は初めに伝えていきながら、実際に診療の中で働くと表れる新人の不足しているありかた部分を教育する時間や、きちんと意味づけをして伝える時間を仕組み化ができるか非常に重要になると思います。
合わせて、もう1つポイントしては「トーレナー教育」です。
皆さんの医院では、トレーナーに対しての教育に時間をあてていますでしょうか。
恐らく、初めて教育者になるスタッフは、
・どのように新人に教えたらいいんだろうか
・上手く教えれるだろうか
・何か新人に問題があったとき、どのように指導したらいいんだろうか?
など、多くの不安を感じていると思います。
カリキュラムだけでなく、どのように教育をしていくのか、どのような心構えが必要なのかを伝える時間を設けてあげる必要があると思います。
そのような時間を事前に設けていきながら、
教育者教育として、教育に入る前や入って間もない時には、先輩の横について、実際に教育をする、フォローする伝え方を先輩の横について聞く、学ぶ時間を取れると一番良いです。
また、新人への教育が開始後はトレーナー面談を実施していく、教育者が複数いる場合はトーレナー研修やMTGを実施して共有をして進めていくことが良いでしょう。
人材の受け入れ、教育、定着の基盤を作り、それを仕組み化していかに新人、中堅層、幹部の組織階層を作りながら医院経営を出来るかがこの先の医院経営の成功を左右すると感じます。
大事なのは、行き当たりばったりの教育ではなく、医院体制として教育基盤を作ることです。
現代の歯科医院経営において、人材教育は避けて通れない課題となっています。
だからこそ、日々の1つ1つの取り組みが重要になります。
先に起こる未来を見据え、今できることを全力で頑張っていきましょう!