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こんにちは!
歯科医院地域一番実践会の萩原直樹です。
歯科医院における人事評価は、スタッフの成長と医院の目標達成に重要な役割を果たします。
今回は人事評価に関して記載をしていきます。
目標と実践の一致
人事評価は、医院の目標とスタッフの実践を振り返る機会となります。
振り返りにより、個人および組織全体の成長を促進し、医院の成果が変わってきます。
人事評価を通じて、スタッフの成長を定期的に評価し、その強みと弱みを把握していくのです。
人事評価の実施により、医院の生産性と効率性を高めるためのポイントを確認していきます。
振り返りの重要性
良い振り返りは、成果を確認できるのと同時に成長をするために次に何をすればいいかを明確にします。
これはスタッフのモチベーションを高めるとともに、より良い医療サービスを提供するためのきっかけとなるでしょう。具体的な目標達成、プロジェクトの進行、あるいは特定のスキルの向上などを明確にすることで、スタッフは自分たちの努力が具体的な結果に結びついていることを認識し、達成感を感じることができます。
定期的な評価を行うことで医院の理念や価値観がスタッフに再確認され、共有されます。このプロセスにより、スタッフは医院の目標に対する自身の貢献を理解し、医院のビジョンに対してより強くコミットするようになるのです。
ただし、評価プロセスは透明性をもつべきです。スタッフが評価基準を理解し、自分のパフォーマンスがどのように評価されるかをわかっていれば、医院の評価に対する信頼と公平感が高まります。スタッフは公正な環境で働いていると感じ、職場に対する満足度が向上します。
最近の世代のスタッフは、特に人事評価の公平性を重視しています。
現代のスタッフは自身のキャリアを自己中心的に考える傾向にあり、自分の成果や成長が公正に評価されることを期待しています。
医院の評価軸とずれていることも明確な基準で伝えないといけません。
人事評価がないとどうなってしまうの?
人事評価がない場合、どの職場においても、多くの問題が生じる可能性があります。
スタッフのモチベーションと生産性の低下
人事評価がないと、スタッフは自分の仕事への貢献が正しく認識されていないと感じます。これにより、モチベーションの低下や生産性の低下が起こり得ます。
頑張っても見てないから意味ないと考えるようになるのです。
定期的なフィードバックや目標設定がなければ、スタッフは医院の全体的な目標と自身の業務がどのように連動しているかをわかりにくくなります。人事評価を通じた目標設定を行うかどうかは、組織や個人のパフォーマンス、モチベーション、成長に大きな影響を与えます。人事評価をすることとしないことでは大きな実践の差が生じてしまうのです。
また、スタッフの才能やスキルを確認する機会がなくなります。
近くにいるスタッフのことを意外と経営者は知らないものです。
スタッフの潜在能力が十分に発揮されない場合、医院はスタッフのパフォーマンスを発揮させることができません。実は経営者の普段知らない特徴が定性評価(360度評価等)で知ることができるのです。
人事評価はスタッフにキャリア成長の道筋を示し、必要な練習や習得すべきスキルを考えるきっかけになるのです。
これがないと、スタッフは自分のキャリアパスについて不確実になり、成長が停滞する可能性があります。特に3年目あたりのスタッフだと一通りは経験しているが、専門性を極めることがなく、そのまま浅く広い知識、技術のまま停滞してしまうこともあります。自分の技術を磨こうとしていないので上手になるわけもありません。
スタッフの成長と医院の目標達成をサポートするために、定期的かつ効果的な人事評価を行うことが不可欠です。
スタッフは自身の役割と成長の方向性を理解し、より高いレベルでのパフォーマンスを考えることができるでしょう。
医院側もスタッフの才能と能力を最大限に活用し、患者様へのサービスの質を高めていきます。
人事評価は単なる評価ではなく、継続的な成長と改善のためのプロセスとして機能することが重要です。
実践会がリニューアルした人事評価制度のセミナーが今年度は開催されます。2年に1回の開催となりますのでご興味がある方はぜひお越しください。
ご相談などお待ちしております!