評価制度のファーストステップとは?

スタッフ教育

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皆さん、こんにちは!

歯科医院地域一番実践会の井ノ上です。

この時期になると、クライアントさんや経営塾参加医院の先生方から評価制度に関する問い合わせをいただきます。

「スタッフの評価する仕組みがないので何から始めたらいいか」

「賞与の支給額をどのように決めればいいか分からない」

「世の中に評価制度って色々あるけど、何が良いか分からない」

今回は、まっさらで評価する仕組みが整っていない医院を想定し、評価制度のファーストステップとして何をすれば良いか考えていきましょう。

評価制度は完璧を求めない

まず“評価制度”という言葉自体が独り歩きし、導入の難しさに拍車をかけているように思います。世の中には評価制度の導入本やセミナーなど、様々な手法が出回っています。

それらには、素晴らしい完璧な評価制度が紹介されています。

これを医院で導入して運用できれば、スタッフへの評価も機械的にでき、スタッフ自身も成長できる仕組みになるに違いない・・・と、理想を描いて導入を先急ぐパターンが多い印象です。

完璧な評価制度ほど、運用も完璧さが求められます。

評価制度はスタッフの給与や賞与に密接に関わるものです。運用面で少しでも問題が生じたり、納得を得られない状態で進めると、スタッフのモチベーションやマネジメント全体に影響を与える、ハイリスクな制度でもあります。

他院の評価制度を真似て導入してみた、セミナーに参加してテンプレート通りにそのまま導入してみた、などで安易に導入するケースは、ほとんど上手くいきません。

導入したは良いが、運用できずに途中で頓挫していたり、評価制度のテキストがホコリを被っているなど、そういった話をよく聞きます。

それぐらい、評価制度の導入は慎重に進めないといけません。

 

“最初から完璧な評価制度は求めない”

 

これが評価制度を導入する上で大切な考えかと思います。

評価制度の目的はスタッフの成長

また、評価制度の本質的なところを考えると、スタッフの成長をサポートすることがあげられます。

そのためには、スタッフが何を頑張ればいいのか、何が評価されているのか、これらが共有されていることが大切です。一般的な歯科医院では、ほとんどこの域に達していないのではないでしょうか。

これらが医院の中で明確になっていて、普段からスタッフにしっかりと日々の頑張りや成長している点を伝えられていれば、評価制度など必要ないかもしれません。

評価制度をこれから導入したいと考えている方は、

スモールスタートとして、以下がおすすめの1つです。

”賞与の支給額にスタッフの頑張り分を上乗せする。そのために、頑張り分を評価する項目を明文化。そして、スタッフごとに頑張り分をポイントで分けて差をつける。”

ここで言う頑張り分とは、院長先生の考える理想のスタッフ像に対して、必要な素養を項目に分解して、それぞれ点数をつけるのが良いかと思います。医院に対して、診療以外でプラスアルファとして貢献してくれた項目とも言えるかもしれません。

このように、院長先生自身がスタッフの頑張りを見える化できていないと、いざ導入する時に評価制度という型に落とし込むこともできません。

普段からスタッフの行動や仕事ぶりに目を配って、頑張っている内容、改善してほしい内容を考えておく、そのような思考を持っておくことが評価制度を導入する医院に求められる必須の条件だと思います。

投稿者プロフィール

井ノ上 貴之
井ノ上 貴之
鹿児島県出身。鹿児島大学を卒業後、大学院に進学、ディープラーニングに関わる研究に従事。修了後、富士通(株)に新卒で入社。
代表の岩渕とは趣味のバスケットボールを通じて親交があり、経営戦略研究所の理念・ビジョンに感銘を受け、入社に至る。

IT業界で培った知識・経験を生かし、医院を地域一番へと導く。

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